|
カートン60A経緯台??? 投稿者:
ぶっち 投稿日:2010/04/17(Sat) 22:01 No.5118 |
|
ガラクマさん、皆さん、はじめまして。“ぶっち”と申します。 いつも楽しく拝見しております。 さて、先日某リサイクルショップで写真の商品を入手しました(3.9k円)。 もともと、この商品と抱き合わせで売られていた ミザール製アイピースとカートン製コンパスが欲しくて購入したため、 望遠鏡本体には全くと言って良いほど期待していなかったのですが… 接眼・対物キャップとドローチューブハンドル以外は全て金属製という 非常にしっかりした作りだったため、出自が気になるようになりました。 調べてみましたが、最も近いと思えたのは、カートンの60A経緯台です。 以前〔2838〕で紹介されていましたが、水平軸微動部の一部パーツ以外は、 ネジの形状も含めて全て写真と同じでした。 …ただ、箱、パーツとも、どこを探してもメーカー名の記載がないのです。 (あちこちに「JAPAN」の印刷やシールが貼られているので、 輸出用のOEM製品(?)かもしれません。) もし、この望遠鏡又は「Quest Lens Systems」についてご存知の方が居られましたら、 是非お教えいただけませんでしょうか。
|
|
|
Re: カートン60A経緯台???
ガラクマ(管理人) - 2010/04/18(Sun) 00:39 No.5119 |
|
 |
ぶっち様、初めまして。 また、変わった望遠鏡を手に入れられましたね。確かにカートン60A似です。 ただ、ファインダー脚は樹脂製でしょうか?この辺は新しそうです。1990年以降の製品でしょうか? 製造元は同じとして、「Quest Lens Systems」は私も知りません。 みなさん、どんなでしょう? |
|
|
Re: カートン60A経緯台???
ぶっち - 2010/04/18(Sun) 01:20 No.5120 |
|
ぶっちです。早速のお返事、ありがとうございます。 ファインダー脚(XY式)は樹脂に見えますが、全て金属です。 アイピースやドローチューブ周辺もプラスチックの部分はありません。 レンズはファインダーの対物レンズのみモノコートで、 本体の対物レンズ、ファインダーのアイピース、付属アイピースはノンコートです。 また、参考になるか分かりませんが… @同ショップもう一本売られていた望遠鏡(売主は同じだと思われます)は、ミザールのエース型でした。 A抱き合わせで売られていたアイピースとコンパスは画像の通りです。
|
|
|
Re: カートン60A経緯台???
原 - 2010/04/18(Sun) 18:51 No.5124 |
|
色がちょっぴりファンキーですが、作りが良さそうです。写真を見ていても水平微動のムービングピースにスリ割が入れられ、ネジで締めてガタを殺す構造が取られています。同種の経緯台は数多くありますが、ここをきちんとしている製品は少ない・・・ 私が見た望遠鏡で、ここをちゃんと作ってあって、記憶に残っているがカートンの60A型経緯台です。私が見た製品は濃い青色の後期の製品でしたが、しっかりしていました。 |
|
|
カートン経緯台新旧?
minoru - 2010/04/19(Mon) 21:38 No.5130 |
|
みなさん、こんばんは。 ぶっちさん、初めまして。よろしくお願いします。
カートン60用経緯台新旧並べてみました。 ぶっちさんの経緯台は、カートン後期型(濃い青)とほとんど同じですので、 カートンのOEMかも?ですね。
|
|
|
Re: カートン60A経緯台???
ぶっち - 2010/04/19(Mon) 21:51 No.5131 |
|
原様、はじめまして。情報、有難うございます。 部分微動パーツのスリ割にそんな意味があったとは…勉強になりました。 良く出来た製品は、小さな部品ひとつにも手を抜かないのですね。 minoru様、はじめまして。大変貴重な写真を有難うございます。 材質や細かな部分の形状が比較でき、とても興味深く拝見しました。 仰るとおり、あの60Aの後期型とほぼ同一品と解り、嬉しい限りです! …さて、このセットですが、さすがに各部が経年劣化しています。 そこで、レストアするまで、鏡筒をお手軽眼視用に活用することにしました。 スコープタウンさんにレンズがありましたので、鏡筒バンドと共に購入。(五藤の故 太田さんの本も購入してしまいました。) ポルタに搭載用にしてみました。まだまだ現役で使えそうです♪
|
|
|
Re: カートン60A経緯台???
呑 - 2010/04/22(Thu) 17:28 No.5136 |
|
ぶっちさんこんにちは この望遠鏡はガラクマさんの見解の通りカートン光学の60AでOEM仕様です。 D=60 F=100のシールの右側に貼ってあるCOCのシールはカートン オプティカル カンパニーの略で、海外での商標です。 ファインダー脚の右横には望遠鏡検査協会の輸出検査合格のシールが貼ってあります。 この60Aは最後期の機種です。 @ファインダー脚の調整ネジが180°の3点ネジから、直角に動くXYネジに改良されています。 Aタンジェントスクリューのムービングピースにスリ割りをいれ、3o?の締め付けビスでガタを排除できるように改良されています。 Bフレキシブルハンドルの取り付けネジがコインでしっかり締め付けられるようスリ割り付きに改良されています。 作った本人が言うのだから間違いありません。 スポット80もオーストラリア客からの注文で接眼以外の全てをゴールドと金メッキ仕様を作ったことがあります。 |
|
|
カートン60A(OEM仕様 最後期型)
ぶっち - 2010/04/22(Thu) 21:50 No.5138 |
|
呑様、はじめまして。 (実際に製作されていた方からのお返事を頂けるとは思いませんでした。。。) 素晴らしいご回答を有難うございました。問題が一気に解決しました。 …リサイクルショップで目にした際、この望遠鏡の名前は分かりませんでしたが、 非常にキッチリ作られた品であったため、興奮して購入したことを覚えています。 たとえ正確な商品名が分からなくても、ずっと大切に使おうと思っていましたが、 呑様をはじめ、皆さんのお陰で出自を知ることができ、非常に感激しています。 本当に有難うございました。 今後、この60Aには、地域の観望会等で子供達を楽しませる“現役望遠鏡”になって貰おうと考えています。 また、解らないことがありましたら、宜しくお願い致します(拝)。 |
|
|
Re: カートン60A経緯台???
呑 - 2010/04/23(Fri) 11:33 No.5141 |
|
ぶっちさん、お役に立てれば幸いです。 ちなみにXYファインダー、ムービングピースのすり割りは私のアイデアです。 XYファインダーは実用新案提出中にV社さんに真似されました(笑)
minoruさんの経緯台の画像、右側のチヂミ塗装の方は2代目のもです。 初期は上下微動棒がなくフリーストップでした。 上下微動棒を付けるために、プレスで抜いたブーメラン型のアルミの板を馬蹄にビス止めしています。 水平微動の抜け止めがすり割り付きのリングになっていると思います。 左のレザートーン塗装の経緯台は水平微動に直接ハンドルが付いているので710o用です。(910o・1000o用はフレキシブルハンドルです) 上下微動棒受けの板は馬蹄と一体整形に変更されています。 こちらはブルー塗装になって2代目のもです。 タンジェントスクリューのムービングピスにすり割が入っています。 (ビスは2.6oだったかもしれません) こちらはコストダウンのために水平微動の抜け止めはプレスで整形したリングが叩き込んであると思います。 最終モデルは塗装がハンマートーンに変更されました。 CSTシリーズも初期の塗装はブルーのレザートーン、後期はハンマートーンに変更されました。 |
|
|