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Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台  投稿者: ガラクマ(管理人) 投稿日:2010/11/16(Tue) 21:23 No.5873
garakuma.gif とっちゃんねるでNGC1999さんに教えていただいたPENTAX、手にれました。
Cloudynightなどでも時々話題になる1951年くらいから輸出されていた望遠鏡です。
http://yumarin7.sakura.ne.jp/retrokan/CsiryouN4F.html
http://yumarin7.sakura.ne.jp/retrokan/Pentax1955.pdf

アバウトには知ってはいたんですが、この経緯台。手にしてみて、改めて設計者の意思が形になった興味深い逸品と、凝りようにちょっと驚いております。

ハンドルを動かせて(水平微動でしたら左右、垂直なら上下)に、カチって感じで扇型ウォームにギヤが咬み込みます。
写真の1,2枚目がフリー、3,4枚目がロック(&微動状態)です。

しっかりした感触は、ボール(金属球)を使ったクリック機構にあります。

残念なのが、上下微動のフレキシブル。
ハンドルが実に柔らかいのですが、それがあだで、うまく止まりません。
直棒だと、鏡筒の鉛直下で架台に固定されているため干渉します。
まあ、その為に反対側のツノでロックするようになっておりますが、完全に両手握りっぱなし、手を離さず全て操作できるという(たぶん)最終目標までは至っていないのが残念です。

まったく、その後改善も応用もなかったのは、どうなんでしょうか?
個人的には残念です。コストの問題でしょうか?





Re: Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台   (^0^)コメト - 2010/11/20(Sat) 01:52 No.5878   HomePage

utyuujin1.gif 凄すぎて声になりませんですネ。
斜鏡金具のメカにもこんな工夫が欲しい気がします。究極の光軸調整メカ。

この狭いところにこれだけのメカを詰め込むなんて尋常じゃありません。
実際の完成品が世に出た時の設計者の笑顔さえ目に浮かびます。(^0^;

しかしながらこれだけのメカでありますから、(^0^)が理解するのにしばし
時間が掛かりました。
特に上下動は難解でありました。~へ~;
取り付け部の下部に切られた扇形のウォームホイールに、下からギヤが
競り上がって噛み合うんでんな。8^0^V噛み合う時の微妙な動きはありますが。。
(このウォームホイールの形状が反対?のカーブに見えて、理解に苦しみました。。笑)

水平動も同じメカを採用しているようで、スプリング押しのボールでギヤのガタを
取るなんて、普通には思い付きません。
それをクリック機構兼用とは、かなり微妙な調整を必要とするのではなかろうか?
でも、それをあえて採用した設計者に乾杯!(^0^)(^0^)




Re: Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台   - 2010/11/21(Sun) 22:10 No.5882

似た奴があったなあ・・・と段ボール箱を漁ると・・・鏡筒と平行に上下微動軸が伸びる全周微動フリーストップ型経緯台が出てきました。
CATさんの正体不明ジャンク品のひとつで、ウオーム軸受けの一つが無くなっていたので自分で作り直したものです。水平方向もフリーストップ全周微動ですが、ちょっと空回りします。フリークランプの利きが悪い・・・水平方向のノブは粗動の向きによっては反対側を向いてしまうので設計はイマイチです。

こうして見ると、やっぱりポルタは立派だなあ・・・





Re: Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台   ガラクマ(管理人) - 2010/11/24(Wed) 22:21 No.5887

garakuma.gif  原さんの経緯台、気になります。
どこ製でしょうか?量産型のようですが、記憶にありません。

ただ、三脚架台と経緯台を止める構造、大きめのワッシャーで下から挟み込む構造は、よく見る構造です。




Re: Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台   ガラクマ(管理人) - 2011/09/21(Wed) 22:09 No.6583

garakuma.gif 黒いのもあったんですね。
この時期のファインダーには黒いチリメンっぽい塗装のものがありましたが、本体とあわせて作ったものの、本体は白くなってしまった。という忘れ形見のようなものだったのでしょうか?

http://www.cloudynights.com/ubbthreads/showflat.php/Cat/0/Number/4815651/page/0/view/collapsed/sb/5/o/all/fpart/1




Re: Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台   - 2011/09/27(Tue) 18:05 No.6598

PENTAXの経緯台、懐かしいですね。
ギアをかみ合わせる時、ガクッと星が少し動くんですよね。
原様の正体不明の経緯台ですが、鏡筒バンド上は間違いなくカートン光学の60A用赤道儀の初期の形状です。
脚頭もカートン光学の物です。
鏡筒バンドのクランプネジと方位軸のクランプネジとワッシャもは間違いなく上記赤道儀の部品です。
(鏡筒バンドのクランプネジは市販の汎用品ではありません)
その他はカートン光学のオリジナルの部品ではありません。
鏡筒バンド下は砂鋳物で作られているようです。
この経緯台が何処で作られた物なのか興味深々です。




Re: Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台   シグナスR - 2011/12/18(Sun) 17:53 No.6847

ガラクマさん、みなさん、おばんです。
私も、運よくJupiter60mm/PENTAX を入手できました。
自分でできる限りのレストアをしました。架台もそうですが、対物セルの緻密な構造に驚かされました。抑え枠を取り外すには、カニメレンチが必要でした。1970年代のビクセンやミザール、カートンとは全く異なった造りでした。このあたりがカメラメーカーの作った望遠鏡なんだなと思いました。
さっそく、ジュピターでジュピター(木星)を見ましたが…、とてもいいです。焦点距離が800ミリなのに、色収差が少なくコントラストの高い像でした。
架台も、ギア合わせの時の振動はあるものの、その後、いったん視野に入れてしまえば、きわめてなめらかな感触です。とくに水平微動の動きはいい感じでした。
この望遠鏡は、天頂プリズムを用いないとピントが出ないのですが、付属の天頂プリズムは、真鍮のセルに収まった立派なものでした。
また、天頂に向かないという欠点があるものの、総じて、当時を代表する「お宝望遠鏡」になりうると思いました。

添付の写真の、ファインダーはオリジナルではありません。それ以外は、三脚のチェーンも含め、当時のままの状態です。





Re: Jupiter60mm/PENTAX こだわりの経緯台   ガラクマ(管理人) - 2011/12/19(Mon) 00:03 No.6848

garakuma.gif シグナスRさん。また美しい望遠鏡を手に入れられましたね。
手元で見ると、実に工夫が見られる架台に感心させられます。
対物レンズセルもそうでしたか、ちょっと見落としていました。
この機種は1953-4年前後に開発されたものではないかと思っております。
その頃は、アストロもミザールもなく、ニコン、五藤光学、東和光器、ダウエルが主だったところで日本製天体望遠鏡をスタイルが決まりつあるところでした。
引き継がれなかったが残念ですが、また貴重さを感じる所以と感じております。


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