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【アストロ光学(株)その4】その製品について  投稿者: (^0^)コメト 投稿日:2018/11/30(Fri) 21:22 No.11454   HomePage
utyuujin1.gif new Re: 【アストロ光学(株)その3】その製品について   エド - 2018/11/30(Fri) 21:09 No.11453
が長くもなったんで、ここいら辺でその4に切り替えたいと存じます。m(_ _)m
その3はエドさんで終了ですが、続きをこちら、その4にお願いします。
スレをお寄せの方々、エドさん、ご面倒様ですが、宜しくお願い致します。ではだうぞ。。

青色つきこさま ガラクマさま 皆様

その裏面、確かに面白いです。
“天文研究家用”というのがアストロ光学の高級品ですが、付属アイピースの種類がその倍率から想像できます。
K32mm K40mm K50mmなんていう“高級”アイピースが付属していたなんて、、、
また、カタログの住所が要町2−30となっているので、新社屋へ引越す前のほんの1年弱の期間のものです。貴重です。

ガラクマさま 写真をアップされた“スカイローバー”のエンブレムの右ハジに“OTC”の小ロゴがありますが、これはどこのメーカーでしたっけ?




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   NGC1999 - 2018/12/01(Sat) 19:49 No.11455

みなさんこんばんは

 古書店から入手したアストロ光学のカタログに、おもしろい写真がありました。S-3型5cm屈折のフォーク型経緯台ですが、三脚がありえへん格好をしているんです。まさか素人が撮影編集したとは思えません・・ひょっとすると、ガラクマさんご紹介(No.11419)の「経緯台兼用赤道儀架台」もどき、でしょうか!?
 また、H-2型7.6cm屈折赤道儀ですが、鏡筒バンドに二つのネジが見えます。以前入手していた古スコのアルバムを見ますと、同型機と思われる写真がありました。昭和30年頃のものですので、まさにこの望遠鏡だと思います。鏡筒バンドを見ると薄っぺらく、二つ割りにも見えませんので、鏡筒回転(或いは位置決め)用の止めネジかもしれないと想像しています。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2018/12/01(Sat) 21:25 No.11456

NGC1999様、みなさま、こんばんわ。

写真で見ると、H2型の印象がまた違います。鏡筒径が細いように見えま
すし、全体的に小ぶりなように思えます。
ダイヤゴナル・プリズムを介してサンスクリーンに太陽像を投影するの
は、アストロ光学が先鞭なのかと、以前より思っておりましたが、如何
なものでしょうか。

アストロ光学の赤経儀(赤道儀兼経緯儀)の微動装置、独特です。
微動装置のノブは、1958年にアストロ販売(株)から出た改良型からフレ
キシブルに変わります。

H2型の掲載、ありがとうございます。また、1つ、製品情報が増えました。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   「M」 - 2018/12/02(Sun) 21:33 No.11457

ガラクマさん、 エドさん、 みなさん こんにちは

なつかしい D=40mm, f=500mmの 写真を拝見して むか〜しの
「大接近」(1971?)の際に 同型の望遠鏡で火星を見たことを 思い出しました。
(Syrtisが黒々 と見えた!)

ちょっとoff topicかもしれませんが その筒の写真を投稿いたします。

では、今後ともよろしくお願いします。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   エド - 2018/12/03(Mon) 00:13 No.11458

皆様 こんばんは!

NGC1999さま
 確かかなり前にこの古スコ広場で経緯台の脚を交差するようなへんな使い方をして簡易赤道儀にする話題が立ったと思います。
その発想のオリジナルがこんな昔のカタログにさりげなく載っていたなんて、、、これも発見ですね。
また、そのS-3型鏡筒のファインダー脚は、後のケンコー76mm鏡筒でも使用していたと思います。
ステー部分が楕円断面で特徴的です。(これも部品メーカーの使いまわしといえますかね)

Mさま
4センチF12でシルチスが見えましたか、、、流石です。
大口径の波がくる前は眼もレンズも研ぎ澄まされていたということでしょう。
良くできた4センチは侮れないですね。

青色つきこさま
そのドローチューブに取付ける太陽投影板、アストロ光学工業製ですが手持ちがありましたので紹介いたします。
華奢なドローチューブにそんなものを付けたら、、、と心配するかもしれませんが、
その丸棒、実はアルミの薄肉パイプでできていて、他の部分もアルミ製ですので、とても軽量にできています。
ドローチューブにキズが付かないようにクランプ内側にはフェルトが貼ってありますが、
経年で見事に虫に喰われています。
この当時はフェルトまで上質なウールでできていたのかもしれません。(虫にとって美味?)





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/02/07(Thu) 21:20 No.11615

garakuma.gif  最近、またヤフオク、チェックするようになりまして、また、ポチッとやってしまいました。
アストロ関係D=50o、Fl=500oの卓上経緯台の4台目です。
今回は、箱やアクセサリーどころかフードも無かったですが、手持ちのものとも銘が違って満足しております。
ダイワ(大和?)光学って、調べないといけません。

ちなみに、今週あたりから4月まで、私の担当の企画展「小さな望遠鏡展」いたします。
そこに展示予定です。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/02/08(Fri) 00:15 No.11616

珍しい品物を入手されましたね!!
ガラクマさんがお好きな”小さな望遠鏡”
これは一般にあまり人気がありませんが、私はとても共感を覚えます。
卓上望遠鏡はとても実用性が高く、稼働率が高くて楽しいのですが、実際にはなぜか人気がなく売れないんですよ。

五藤8cm屈赤が良いのは誰でもわかります。
あれは鉄製マウンティングがセールスポイントでしたが、30kgもあるんですよ。
対抗馬のニコン8cmは22kgでしたが、これでも重すぎます!
昔使っていましたが、私のような横着者は年に数回しか使う気になりませんでした。

性能的には若干低くても稼働率が高いほうが絶対いいです。
ビクセンのハレーマルチは卓上望遠鏡で良い品物だったので、8cm反射と7cm屈折、私は今でも出物があれば欲しい逸品です。
数年前に8cm反射がリサイクルショップにあったので、買っておけば良かったと後悔しています。

こちらの画像ですが、昭和40年代に文具店や模型店などで良くみかけたエイコーの4cm反射です。
倍率は40倍の固定。筒先から見たら四角形の斜鏡が筒の端に固定されていて、つまり中村要氏が発明したハーシェルニュートン式でした。
これは普通のニュートン反射に偏心絞りを付けたのと同じで、ちゃんと光軸を合わせれば無遮蔽の完璧な像が得られます。
別名「オフアキシスニュートン」です。ちょっと前に笠井トレーディングから輸入品が販売されていましたね。
これは軸外しのハーシェル式とは似て非なる物ですが、理解してくれる人は少ないです。
なんと1500円でしたが、性能は良かったらしく買った人の話ではプレアデスなど良く見えたそうです。

私は同じエイコーの5cm屈折で1万円でしたが、不良品で星が点に見えなかったので、1500円の4cm反射を買ったほうが良かったかもしれません。
土星の環も虹色にぼやけて伸びてしまって、満足に見えませんでした。
私のは最低倍率が67倍だったので、小学校4年生だった私はプレアデスを導入するのさえ困難でした。

ところで「ダイワ」ですがネット検索してみました。
昔いた会社の取引先で文具問屋だった記憶があったのです。
天体望遠鏡も扱っていました。
見つかりましたが、どうやらこれとは関係なさそうです。

文具問屋の可能性が高いような気がしますが、その会社、今はもうないのでしょう。
数年前に入手した「ブックローン」ブランドのの6cm屈経はどう見てもカートン光学の製品です。
販売力のある商社に、中小の望遠鏡メーカーが依存するというパターンは多いと思います。
DAIWA OPTICALという名称はこのときだけで、実態は光学メーカーではなく他の業種だったのかもしれません。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2019/02/08(Fri) 00:23 No.11617

ガラクマ様、ポチられましたか。
勝手な推測では、ASTRO TOKYO とありますので、例の第三のアストロ光学(株)絡み
では。大和光機(株)? それとも商社系の会社でしょうか。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/02/08(Fri) 22:32 No.11618

garakuma.gif 大和光学見つけましたが、長野県です。
昭和32年発刊の光学産業名鑑です。ただ、索引と内容が違います。HPで分かりました。
http://toyotec.com/companyinfo/history.html
ただ、本当にここが関係していたかは、分かりません。

ロッドさん。私も持っております。
ハーシェルニュートンではなく、一本サポートのニュートン式です。
卓上望遠鏡、確かに屈折は使いやすいですが、素人の私では、反射は使いづらいです。軽すぎてすぐ動いてしまします。

[管理者修正]





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/02/09(Sat) 01:52 No.11619

ガラクマさん、小さい反射を昔からお好きでしたが、エイコー4cmも持っておられたんですね。
4cmという小口径の反射は貴重品だと思います。
私はどこかの本にハーシェルニュートン式だと書かれていた記憶があって、実物を見たのは中学生の頃が最後だったので先入観でそう思い込んでいました。
昔の雑誌に書かれていた事も、今見ると案外いいかげんな情報が多いですね。

その写真に写っている卓上反射、ケンコーかカートンの75mmですね。経緯台と簡易赤道儀と。
良い物お持ちですね!
小学生の頃これが欲しくて、一生懸命小遣いを貯めていました。
ガラクマさんに譲っていただいたTopicの75mm(実際には78mmあった)反射はとても高性能で気に入っています。
私は今でも小さい反射が好きで、アストロの84mmが欲しいです。あれも卓上の簡易赤道儀がありましたよね。LN3Eです。今はほとんど、いや全然見かけません。
卓上の反射が好きなので、一台自作しましたよ。

卓上ではないですが、ミザールのH-65も良いですね。65mmの反射なんて真面目に作ってた時代でした。
卓上望遠鏡といい、もう一種の文化遺産ですね。
一番右側に見える黒い箱はスリービーチのチビテレでしょうか?
私は40mmのを持っていますが、なかなか良い品物です。ガイドスコープとして活用しようと思って昨日出して来ました。

アストロの5cm卓上望遠鏡の銘板には
DAIWA OPTICAL TOKYO OSAKAと書かれていますね。
これは長野県辰野町の大和光学の営業所?
今は愛知県に移転ということですが、
アストロとどういう関係があったのか・・・
どんな販売ルートで流通していたのでしょうか?
この製品は昭和40年頃の物でしょうか?
いや、もっと古い?
古い物だけに、点と点が線でつながるには謎が多いですね。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   エド - 2019/02/09(Sat) 20:47 No.11620

おもしろい展示ですね。
こういう類の望遠鏡を集めた展示というのは珍しいと思います。
行けないのが残念です。ぜひ“常設展”にして覗けるように展示してください。

アストロ光学のその5センチも珍品ですね。
DAIWA光学とダブルネームというのが面白いです。
アストロ光学も光学工業も、OEM製品を使ってこういうことをしていなかったイメージです。

ダイワ(大和?)という名前は一時流行ったので、やっかいです。
大和光学(有)というのが、長野県の伊那富宮木に現存します。
また、これは時代的に古すぎますが、板橋区前野町に昔、大和光学という双眼鏡メーカーがあったようです。
http://d.hatena.ne.jp/ilovephoto/201103
ロッドさま言うところの文具屋系でも、まさここのダイワではないと思いますが↓





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/02/10(Sun) 01:32 No.11622

エド様ご紹介のサイト、とても興味深い話がありますね!
大和光学は昭和19年に合併して名前が変わっていますが、旭光学がからんでいるので小島修介氏の足跡が何となく見えてきます。
別スレのJupiter天体望遠鏡との関連も見えて来ます。
Jupiterは旭光学の双眼鏡部門だったんですね。
旭光学におられた頃の人脈が、後のアストロ光学でのお仕事に大きな役割を果たしたと思われます。

アストロ光学ですが、Royalという銘板が付いた物が結構な数出回っていましたが、これは輸出用のブランドだと聞いた記憶があります。
しかし、国内に出回っていた数が多すぎます。もうごちゃごちゃです。
あれは何だったんでしょう?

問題はなぜ名前を変える必要があったのか?
ですよね。
普通は別の販売ルートで流通させて、お値段も変える場合にそういう手段を使います。
たとえば、眼鏡業界・カメラ業界の卸値は通常6掛けですが、文具業界は5掛けでないと相手にしてもらえません。ホームセンターなどの安売り店や通販業者も掛率は低くしないと取引してもらえません。5掛けよりもっと安い場合もあります。

卸値を安くすると採算がとれないので、逆に定価を高く設定しなければなりません。
その場合はブランド名を変えて、タテマエ上は別の会社の製品であるかのように見せかけないと苦情が出ます。

※掛率が違い、定価(メーカー希望価格)が違っても実売価格は大体同じです。
掛率が違う理由ですが、業種による商習慣の違いです。
文具業界などは問屋経由なので中間マージンが多く、それぞれの取り分を確保するための策で掛率が低いです。
カメラ業界などはメーカー直の取引が多いので、掛率は高いです。
問屋など大量に売る業者の卸値が低いというのは当然の理屈ですが、現実には小売店よりも少量しか売れない問屋も多く、しかし掛率は低いままです。

ただ、小島修介氏の時代には、まだどこの業界も小売店とメーカーが直で取引をする例は少なかったと思います。
DAIWAの場合はアストロと連名になっているのが不思議です。
東京・大阪に支社があったくらいですから、販売力がある会社だったのでしょうね。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/02/10(Sun) 09:13 No.11623

garakuma.gif エドさん。面白い情報を探してきましたね。青色つきこさんの別スレの情報も貴重です。

ところで、この大和光学製作所が1944(昭和19)年に合併して無くなってしまったのであれば、アストロ光学の製品を売ることができません?
こちらにも、同じ記載があります。
https://global.canon/ja/c-museum/history/story02.html
プレートの一番下の「TOKYO OSAKA]も気になります。長野の件も怪しいです。

製造Noとか、微妙なプレートの銘の違いが読めれば面白いです。
他のモデルの銘板もUPします。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2019/02/10(Sun) 22:42 No.11628

みなさま、こんばんわ。

アストロが絡むダイワといえば、究極的には、ここしかないかも。
アストロ光学工業(株)の本社は、千代田区大手町の野村ビルで
した。どうして、ここに入れたのかも、不思議なのですが。
野村ビルといえば、ここに大和銀行が入っています。
当然、大阪にも、在りますよねぇ。
トレードマークと入れているのも、ちょっと不自然に感じます。
型番503は、50は50mm屈折で、続く3はASTRO TYPE 3の3です。
DAIWA OPTICAL は、アストロ光学工業(株)の子会社?
それとも、アストロ光学工業(株)そのもの。
または、DAIWA OPTICALという会社名にする案もあったとか。
但し、アストロ光学工業の取引銀行は、三和銀行でしたけど。

先に挙げておいた大和光機(株)は、東京都杉並区に昭和38年に
設立した会社で特殊顕微鏡・光源装置を製作していました。
でも、大阪に営業拠点を設けれるかなぁ。

アストロ光学工業(株)の設立過程についても、よくわからない
んですけど。
何で、野村ビルに本社を置けたのか。創業者の小松良基氏の経歴
、どうしてアストロ光学工業(株)を設立できたのか。
アストロ光学工業(株)は、いったいどこで設立されたのか。
アストロ光学(株)があった豊島区要町なのか千代田区大手町な
のか、それとも中央区銀座なのか。中央区銀座には、アストロ
光学工業(株)の何が在ったのか。
1974年には中越グループに入っていますが、どういう経緯でそう
なったのか。新潟といえば、東和光器の工場が在りましたが、
アストロ光学工業は東和光器と繋がりはなかったのか。

いろいろ考えると、迷宮から出れません。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/02/11(Mon) 00:25 No.11630

garakuma.gif 青色つきこさんの、後半の疑問に対し、有力な情報を得ました。
某新聞の昭和33年2月13日の情報ですが、

******************************************************
 豊島区要町3の28アストロ光学株式会社(社長千葉○○氏)が賃上げ闘争中、13日突然、別会社の「アストロ光学工業株式会社」の看板をかかげ、前夜までアストロ光学で働いていた労組飲36名に「新会社の従業員でないから」という理由で、工場の立ち入りを禁止するという事件が起こった。新宿労政事務所、東京地検は。労組幹部を首切るための偽装工場閉鎖だとみている。この様な例が昨年秋から都内の印刷、製本業を中心に中小企業の間相次いでおり・・・・・・
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
会社側は実際には5日、新会社を設立、登記しながら組合員には知らせず、11日の団交で千葉社長がはじめて新会社の話をし、新会社には営業権だけまかせて、生産は旧会社がやること、労働協約の締結にはこれまで通り「話合う」ことなどを決めた。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
旧会社は同地区西巣鴨2の2161の住宅に看板をあげ、仕事は何もしていない。労組員たちは新旧両会社の社長に会見を申し込んだが、両社長とも雲がくれして行方が分からないという。

*****************************************************

 会社は輸出中心にフル生産していたらしく、前年秋に労組ができて仕事が進まないので赤字になっているというのが会社の主張。組合は、少々赤字があったとしても、さばききれないほどの注文があるのに倒産させるのはおかしい。と主張しています。

 うるさい連中を排除する為に、経営側がしかけたのが真相ではないかと思いますが、結局、全社員を新会社が雇うことになったようです。
[管理者修正]




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/02/11(Mon) 01:04 No.11631

ガラクマさんの情報はかなり真実味があると思いました。
昭和30年代は労働争議の時代で、私の父もかなり苦労した模様です。
父は社長命令で、傘下の会社へ労働争議を鎮めるために派遣され、大変な苦労をしました。
労働者の権利も重要だが、それを極端に主張すると会社を潰してしまう!
会社が潰れてしまっては、労働者は全員失業してしまう!!
当たり前の事なんですが、当時は暴走してしまう労組が多かったらしいのです。

アストロ光学のすったもんだも、経営者側の責任というよりも、そういう複雑な要因があったのではないか、と思います。

良い設計、良い技術で、苦労していくら良い物を作っても、
それを世に出し広く普及させるには、社会的なハードルが高いものだと・・・
痛感させるお話です。

青色つきこ様
アストロが中越グループに入ったのは、ドームを設置する業務で中越テックという運送会社と提携していた事情と聞きました。
情報源は某メーカーの幹部とS報社の部長です。

こうして先人のご苦労を知ると、アストロの製品をますます大切にしなければ!と思います。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ターレット - 2019/02/11(Mon) 10:53 No.11632

ガラクマ様、皆様こんにちは。

アストロの話題でお邪魔いたします。
アストロ関係のCIロゴを見ていますと、その当時は気が付きませんでしたが、
今見直してみると先進的なセンスだったんだなと思いました。

ASTROロゴの外枠は両凸レンズ、(TOKYOはシュミットの補正板)。
ROYALは両凹レンズ。
BUSHNELLはメニスカス色消?。
ツアイスや五藤、日本光学でもありましたが、補正板の形は初めて見ました。

以前、日本特殊光学が自社マークを募集して決まったロゴに、
補正板の形状が一部採用されていました。
その遥か前にアストロは補正板の形状を入れたロゴを作っていたわけですね。
輸出を念頭に置いていたのか、日本の光学製品にはない外国のセンスを感じてしまいます。

ガラクマ様の「小さい望遠鏡展」楽しそうですね。
私も最近手に入れた「出戻り娘?」を眺めながら楽しんでいます。
出どころが同じなのか、クランプが同一なのが可愛いですね。
スレッドが違いますが「小さい〜」の流れで出させていただきました。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/02/11(Mon) 16:37 No.11633

garakuma.gif  ASTROロゴの一部がシュミットの補正板というのは、気がつきませんでした。
そい言えば、戦後早くからシュミット作れますよ。と宣伝していたカンコー(関西光学)も、労働争議の結果、解散したと聞いております。
シュミットってのは、反射屈折式というぐらいですから、いじけた性格を連想してしまいます。縁起が悪いんですね。

ロッドさんのおっしゃるように、当時は労働争議があちこちで起こっていたようです。
今の韓国のルノーサムスン労組も、そんな感じでしょうか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190209-00080009-chosun-kr

ターレットさんの小さい望遠鏡。両方とも東和光器製作所製ですね。
ノブの感じは、形は違いますが、私のロイヤルも同じです。左のものとほぼ同じものは展示しておりますが、ファインダー付、赤色のものは見たことありませんでした。貴重ですね。
右の反射、TANZUTSUの114oを見てみたいと思っております。昔、どっかで頂いてきた写真を添付します。
エイコー(東和)の一眼レフファインダーがついておりますが、本体の主鏡は球面鏡だと思いますが、それに大きく軸を外したところのミラーで、ちゃんとファインダーが見れるのか、興味があります。
https://www.astrofiles.net/sites/default/files/manuels/Tanzutsu/Telescope%20Paralux-Tanzutsu%20114mm%201000mm.pdf
 旭光学、日本精光、アストロ光学らが輸出第一陣でがんばって、後から東和光器や山本製作所ができきたイメージです。1980年台になると、東和光器のものを、アストロもSKYシリーズとして取り扱っていました。
http://yumarin7.sakura.ne.jp/retrokan/Astro1986.pdf

[管理者修正]





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2019/02/11(Mon) 19:55 No.11634

みなさま、こんばんわ。

アストロ光学からアストロ光学工業に移る部分、どうしてアストロ光学工業
ができたのか。埋もれていた歴史ですねぇ。

アストロ光学工業と中越テックとは、そういう関係があったんですねぇ。

ところで、アストロ光学工業のホームページを見ると1958年2月 中央区銀座
で設立となっていました。
中央区銀座二丁目10-6だと思われますが(1976年の特許でアストロ光学工業の
住所地がここです)、ここには中越パルプ工業があります。
もともと、アストロ光学と中越パルプ工業とは、何等かの繋がりがあったのか
も知れませんが、どなたか情報をお持ちではないでしょうか。
アストロ光学工業が本社を大手町の野村ビルに置いていたというのは、場違い
な気がしてなりません。でも、バックに中越パルプ工業がついていたなら、
何となく納得。

東和の実用新案を参考に載せておきます。

Download:11634_1.pdf11634_1.pdf Download:11634_2.pdf11634_2.pdf Download:11634_3.pdf11634_3.pdf





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   エド - 2019/02/11(Mon) 22:30 No.11635

皆様 こんばんは。

ガラクマさんの新聞記事、サラッと簡単に紹介されていますが、アストロ光学から光学工業へ移行する過程の重要な情報が盛りだくさんなので、主さんに代わり紹介させていただきます。

まず、重要な情報です。
 @旧アストロ光学の末期頃の受注は主に海外から月平均1500万円ほどあった。
  逆にアストロ光学としては5千万円の赤字(負債)があり、これを高利で融資を受けていたために、
  資金繰りが困難になった。結果、昭和33年2月3日に不渡を出してしまった。
 A当時の従業員数は42人。他に取締役6名。小島氏は昭和32年11月に既に取締役を退任している。
  従業員の平均月給は8千円。(平均年齢27歳と比較的若年者が多い)
  この給料は、当時のサラリーマンの平均月収の約半分。
  これだけたくさんの望遠鏡を売上げているのだからと、20%の賃上げを要求していた。

以下に時系列で見ると、小島氏が退任したと同時に従業員が組合を作ったこと。
旧アストロ光学の代表(千葉氏)が光学工業との板ばさみになって苦悩している様子が想像できます。

昭和32年11月
  小島氏が取締役を退任。代わりに小沢氏就任。(登記簿より)
  従業員36名が組合を組織し“産別金属”(労組)に加盟
昭和33年2月3日 
  不渡手形
同    2月5日
  アストロ光学工業設立 代表 渡邊昌吾氏 会長 小沢三男氏 (社長 千葉勝雄氏)
  *この会社設立は従業員(組合員)に知らされなかった。
同    2月11日
  千葉勝雄氏が団交の場で、
  新会社が設立されたこと、
  そしてその新会社が営業権をもち、生産は旧会社が行うことを話す。
同    2月12日
  新会社社長(渡辺氏)が、旧会社の組合員一人々々と面接し、再雇用の検討を行うことを発表。
同    2月13〜20日頃
  旧アストロの労組幹部は、豊島区西巣鴨2丁目の家屋を借り、拠点をつくる。
  一方、新会社は組合の脱落者に新規採用者20名を足して生産を再開する。
同    2月20〜21日朝4時
  深夜に及ぶ新会社との団交の結果、旧会社の組合員全員を“2ヶ月間の使用期間付”という
  条件で、従前の待遇のまま再雇用することが決定。

この昭和33年の2月3日〜21日までの約2週間、労使+新会社三つ巴の戦いがあったということです。
言葉だけではイメージできないので、写真を添付いたします。
左写真は、締め出しを食って工場に入れない従業員の様子。
右写真は、大塚駅前を練り歩くアストロ光学組合員の様子。(都電の線路が見えます)

*小島氏が去ったことと、組合が組織されたことが同時に起こった。
 第三のアストロ光学が後に“アストロサービスセンター”の名称になった。
*第三のアストロ光学の実態は、労働組合の事務所的なものであった。
 千葉勝雄氏は製造会社として残そうとしたが、上記のように新会社に再雇用された者も多く、
 旧会社はしばらく実態のないものであった。
 新聞にも「仕事は何もしていない」と書いてあります。

*当時、日経連という労組が組合組織の無い中小企業の従業員に過激な労働運動を炊きつけていた。

アストロ光学は最後に上記のような騒動が新聞に報じられ解散しました。
アストロ光学が倒産に至った原因は、半ば偽装とはいえ多大な負債による不渡りと、
労働者による過激な労働運動への経営者の逆襲ともいえます。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   もも - 2019/02/12(Tue) 00:47 No.11636

みなさま
こんばんわ、ももで〜す。

「アストロの明日は徒労の浮き沈み」

天文少年の夢とはまた違う歴史ですね。
夢だけを食っていたのでは生きていけない・・・

そんなことは知らないでいたほうが幸せなのかも?

でも、夢がない世界のほうが「不幸せ」ですよね!!
今までも、これからも。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   sherwood - 2019/02/13(Wed) 15:35 No.11637

まさかアストロネタから東和光器〜中越グループ〜新潟
に話が移るとは思いませんでした。

関係があるか? わかりませんがここでネタを一つ

昨年、さる信頼できる筋の方より
『(某国産の現役機種)10cmEDのレンズは新潟で磨かれている』
(しかも中条のケンコー関連ではない)
とのことを伺いました。

新潟、レンズ研磨、で検索してみると
『八千代光学株式会社』なる会社がヒット
会社案内では得意先:天体望遠鏡製造メーカーと書かれている!

東京本社と新潟工場、、どこかで聞いたことある組み合わせ、、

東京本社をストリートビューで探すもそれらしきものは見当たらず、、
ヘッドオフィスのみか?
対して新潟工場はかなり立派な工場建物
しかも当時の東和光器工場に近く
設立年のあたりからも両社に何らかの関係があったのでは?
と伺わせます。

激しい労働運動を知らない世代ですが、昭和30年頃の労働運動に嫌気がさした経営者が
こぞって地方に工場を持って行ったのも頷けます。
冬場などの農閑期には格安の労働力があったんでしょう、、

また、
中越グループの件ですが、
中越パルプ工業と新潟の中越グループは別物のようです。
紛らわしいですが、、




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   石石石 - 2019/02/14(Thu) 02:26 No.11638

中越パルプ工業(株)との関係ですが、アストロ光学の上尾の現所在地のマップを見て気付いたことがあります。
隣接地に2つ工場がありますが、その一つが中越パッケージ(株)となっており、これは中越パルプ工業(株)の関連会社です(本社所在地も同じ)。
アストロ光学の現所在地も元は中越パルプ工業または中越パッケージの所有地だったのではないでしょうか?

なお、ドームの運送をしていたとの中越テックという会社ですが沿革を見ると、1956年に元になった会社が「中越パルプ工業(株)の紙製品を軸として輸送業務を開始」となっているので、中越パルプ工業とは浅からぬ関係にあるようです。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/03/12(Tue) 22:35 No.11655

garakuma.gif すいません。製品の話をしようと思って、間違えてその3に書き込んでしまいました。
話を戻してしまって申し訳ありません。

Sky RcverのOTCマークについてですが、東洋実業さんだと。ちょっと自信なかったんですが、先日お聞きしたところ、取引がおありだったようで、たぶんそうだと思います。

 青色つきこさんがNo11452で添付して頂いたカタログのLC5型(5インチカセグレイン式反射望遠鏡)って、見たことが無かったのですが、先日スキャンさせて頂いた谷光学さんのカタログの表紙写真のものがそうでしょうか?
 凄くかっこいい望遠鏡です。

折角ですので、他のページも添付させて頂きます。比較的新しいものだとは思います。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   - 2019/03/12(Tue) 22:42 No.11656

谷光学さんのカタログの3枚目の細長いファインダー。昨年の原村でミザールさんが販売されていました。確か買ったのでで・・・井戸端トークの「そろそろ原村」のNo.10269に出してました。対物側がピント合わせで動く様子。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/03/15(Fri) 00:23 No.11662

garakuma.gif 私のもっていたダウエルにも、よく似た格好の8×22oがついておりましたが、私のはアイピース外側がネジとなってピントを合わせておりました。
対物側も前後で来ていたかもしれませんが、記憶があいまいです。

 ところで、他にお目にかかったことがない望遠鏡、アストロR76Tというのもあったようです。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/03/15(Fri) 01:18 No.11663

ガラクマさんの12cmカッコいいですね!
初めて拝見しました。
ダウエルの広告の物とは少し違いますね。こっちのほうが良いです。
接眼部が二重式だしガイドスコープまで付いていて、この架台ではちょっと重量オーバーでしょうか・・・
まあ、スリービーチはこの架台に15cmF8を載せていましたけどねぇ(大汗)
ファインダーは長いし二脚式で高級感あります。
ミラーがあまり良くなかったそうですが、どの程度だったのか?興味をそそられます。
星雲星団のスケッチは拝見したので、実用レベルで中級レベルの精度は出ていたのでは?

アストロのR76Tですか。不思議な機種ですね。
ハーフピラーでMD付きで金属三脚、時代を先取りしています。
どこかで見た記憶だったので、調べてみたら天ガ68年3月頃の広告に小さく載っていました。
試作品のような感じですが、市販(輸出?)されたのでしょうか?
かなり良さそうな機種ですが、意外と良い物ほど売れなくて廃版になってしまうんですよね。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/03/15(Fri) 22:20 No.11668

garakuma.gif ロッドさん。よく見つけられましたね。その広告みていた筈ですが、気がつきませんでした。
さすがです。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   FUNA - 2019/03/15(Fri) 23:04 No.11670   HomePage

皆様、こんばんは

Cloudy NightsのClassic TelescopesにAstro R76Tの各部分を写した写真が載っています;
https://www.cloudynights.com/topic/316611-my-new-royal-astro-optical-finally-got-pictures/




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/03/15(Fri) 23:10 No.11671

garakuma.gif FUNAさん。ご紹介ありがとうございます。
Cloudy Nights、ちょっとルスが多いので、気がつきませんでした。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2019/03/16(Sat) 14:30 No.11673

みなさま、こんにちは。

アストロ光学の天体望遠鏡は、小島修介氏が主に設計したと思います。
1957年11月にアストロ光学を去った後、1958年2月に設立されたアストロ光学工業が
引き継いで小島氏設計の天体望遠鏡を販売していきます。
設立後のアストロ光学工業の設計者は、どなただったのでしょうか。
初期の生産体制は、製造部長は市原氏、検査部長は小森氏、天体部長は保積氏でしょうか。
保積善太郎氏は、小島修介氏とは、小島氏の天文普及会・アストロサービス(1952年頃)時代
からの旧知の仲であり、天文アマチュアとしても知られていました。
小森幸正氏は、ユニークな経歴の持ち主ですが、五藤光学を辞めた後、アストロ光学工業に
入られています。
1968年頃の設計者は、既に中村氏でしょうか。(1976年頃は中村氏)

1959年〜1960年にアストロ光学/アストロ販売(株)が S-5A 等、改良型を販売しますが、誰が
中心になっていたのでしょうか。
アストロ販売(株)自体の情報が少なすぎるのですが。
なお、アストロ光学/アストロ販売(株)の系統は、山本製作所に繋がると推測しています。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/03/16(Sat) 17:02 No.11674

青色つきこ様
別スレのも含め、とてもわかりやすい解説でアストロ光学の歴史の全容が少しずつ見えて来ました。
ありがとうございます。

こちらの画像は、
R-51、R-61D、R-77のアストロ三兄弟。
R-77は小島氏ではなく別の人(中村氏?)の設計ですね。
見た目はR-74(左下)に似ていますが、分解してみると他の赤道儀と同じ構造です。
R-74だけは特殊な構造のようですね。
ハーフピラー+金属三脚の物R-76TはCloudy Nightsを見てR-74と同じ架台とわかりました。とても興味深いです。
今まで思っていたより大型機向けの頑丈な架台のように見えます。
ウエイトはLN-6Eと同じ物が付いています。
赤道直下のような低緯度地域でも使用できそうですね。

R-70これは本物ではなく、LN-4Tの架台を改造して当時物に似せて作りました。
この架台は最も古い設計のようですね。
最初のアストロ光学、マクロ光学の頃から見られます。
設計は古いけれどもオーソドックスな構造で、欠点の少ない完成度の高い製品だと思います。昭和50年のLN-4Tの頃までロングセラーになったのも納得です。

しかし68年からのNEW S-5は逆構造になっています。
これは小島氏の設計を誰かが変更した模様です。
理由は定かではありませんが、MDを付けるのには赤緯体より極軸体のほうが良いという事でしょうか?
しかし実際には使いにくいです。
S-5なら大野裕明氏が愛用していた旧型のほうが良いです。
しかし、小島氏の設計の遺産が20年以上もの長きに渡って続いていたのは凄い事だと思います。

山本製作所も謎が多いですね。
地理的には高橋製作所のすぐ近くでしたが、製品を見ると系統がアストロです。
高橋はエイコー(スイフト)系なので派閥が違います。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/03/17(Sun) 01:38 No.11678

garakuma.gif  ロッドさん。さすがにお詳しいですね。
すでに、青色つきこさんのご紹介があったのでご存じとは思いますが、スイフトは小島修介氏の設計とのことです。
山本製作所については、私も興味深く、昨年、過去の住所にいってみたり、アストロ光学さんで聞いたりもしましたが、判然としません。
ただ、可能性が高いのは、小島修介氏が高橋製作所に赤道儀他の製造を頼み、高橋製作所がそれを山本製作所にも納めていたということです。

アストロ光学さんでもらってきた5cm卓上経緯台の5台目(一番左)。アイピースをすり割りで止めるようになっており、これが一番古いものと思います。アストロのマークも違います。

それと、昨日博物館の倉庫を別の探し物をしていたとこと、H-3型の鏡筒を見つけました。レストアできるか、部品を探してみます。

[管理者修正]





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/03/17(Sun) 20:54 No.11679

ガラクマさん、すごい物を発掘されましたね!
これは骨董品級です。
ちょうど偶然ですがCharlesさんの物とほとんど同じです。これを参考にして復元すると良いですね。

ネジ頭がマイナスなのが時代を感じさせます。
鏡筒だけで架台はないのですか。
なぜこんな大きいファインダー(ガイドスコープ)が付いていたのか不思議です。
しかし小さいファインダーが付いていないので、対象の導入には苦労したと思います。

この頃は国内ではほとんど売れなかったと思うので、希少品ですね。
こんな高価な物を個人で買う人は少なかったはずなので、学校の備品だったのでしょうか。

こちらもかなり古いと思います。たぶん昭和40年より前の製品だと思います。
東京都内の高校の備品で、太陽観測に活用されていると「天文と気象」に掲載されていました。
対物部、接眼部の形状が違います。三脚は外は丸、内側は角で、これは珍しい。フレキハンも特殊な形です。

次に68年頃のR-70です。
これは三脚が角型なので古いです。最終型は73年頃だったと思いますが、丸型の三脚です。
その後架台が変わってR-76になりました。75年頃です。三脚も大型になりました。

しかし!振動は減りませんでした。
重く大きくなっただけで、むしろ振動は増えたような感じです。
小島氏の設計が非常に優れていた証拠です。小型軽量の赤道儀でも振動が少ないのは、まるで魔法のようです。
細くても頑丈なのは、嵌め合い公差が適切に設定された設計で、しかも部材どうしを広い面積で支えるという力学的に有利な構造だからです。

主軸シャフトはφ12しかありませんが、主軸にストレスがかからない配慮がなされています。
具体的には赤緯軸はφ22で支えられており、極軸はウォームホイールのボス外径(何ミリだったか測定していませんが)で支えられています。
ミザールH-100/ニューアポロはφ14シャフトで太いですが、実際に使ってみるとφ12のアストロLN-4Eのほうが頑丈です。

最初はF12の短焦点から出発して、後にF15.8の長焦点が追加されたようですね。
想像していたのとは逆でした。短焦点のほうが扱いやすいのと、架台への負担を考えて短焦点をメインにしていたのでしょう。
輸出のため必需品だった、木箱のサイズにも制約があったのかもしれません。
それと、このF12レンズの出来には自信があったのでしょう。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   Stephen Russell - 2019/03/26(Tue) 06:53 No.11699

日本からこんにちは古典的な望遠鏡愛好家。

これが私の最初の投稿です。私が持っているRoyal R76T望遠鏡に関する追加情報をいくつか提供したいと思います。これは、Cloudy Nightsに投稿され、以前のディスカッションでリンクされたものと同じです。私はCloudy Nightsの人からスコープを購入しました。

Japan GalakumaのCloudy Nightメンバーによると、望遠鏡はおそらくアメリカに輸出され、日本では販売されなかった。

Astro Optics Co.、Ltd. 4を参照してください。製品ポスト番号11662について。

私は、このスコープはもともと米国ニューヨーク州の東海岸にある望遠鏡の販売店から購入したものだと思います。時計駆動用の電源コードは1963年の印刷された日付を持っています。だから私はオシロスコープが1963年半ばから1964年の終わりごろに購入されたと思います。

このRoyal R76Tモデルは、ATCOとSelsiのブランド名でアメリカにも輸入されており、通販カタログに記載されています。

これはスコープに付属のR76T販売チラシの写真です。 東京のある場所にある手書きの住所と円の値段に注意してください。

英語で印刷されているRoyal R76T取扱説明書の写真です。

こちらは1963年か1964年頃の私のRoyal R76Tのフォーカサーのネームプレートの写真です。

私は今後の投稿でもっと写真を投稿するつもりです。

曇りの夜のメンバーStargoat。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   エド - 2019/03/26(Tue) 22:56 No.11700

Welcome Steven.

Thank you for showing rare R-76T.

It's very beautiful condition!

We can see the small marking like the "Shimazu"crest or "scope sight" on the serial No. plate.

What do you thik about...

珍しいR-76Tの写真をありがとうございます。

とてもきれいですね!

銘板のシリアルナンバーのところに小さな「島津」のマーク?照準マーク?が見えます。

これは何のマークでしょうネ?




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/03/26(Tue) 23:35 No.11701

garakuma.gif Stephen Russell

投稿、ありがとうございます。
先ほど私も、Cloudynightsのforumnにも投稿いたしました。
https://www.cloudynights.com/topic/655220-japanese-amateur-websites/


エドさん。

島津っぽく見えるのは、アストロ光学工業のロゴで、刻印としていたマークです。
11623のROYALのプレートにも、見えにくいですが刻印されております。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2019/03/27(Wed) 00:31 No.11702

Dear Stargoat

Associated Manufacturers Agency = AMA の情報を見ました。
私は、相互産業株式会社 Sougosangyou Co.Ltd. について調査しています。
日本国内では情報が少なく、困っていたところでした。

あなたからの情報は、とても役に立ちました。ありがとう。

相互産業株式会社の英語表記が Associated Manufacturers Agency です。
相互産業株式会社の表札にAssociated Manufacturers Agencyと書いていました。。

AMAは、相互産業株式会社 Sougosangyou Co.Ltd.のロゴマークです。

                        青色つきこ

saw the information of Associated Manufacturers Agency = AMA.
I am researching about Sougosangyou Co.,Ltd.
There was little information in Japan and I was in trouble

The information from you was very helpful. Thank you.

The English name of Sougosangyou Co.,Ltd. is Associated Manufacturers Agency.
It was written on the nameplate of Sougosangyou Co.,Ltd., Associated Manufacturers Agency.
AMA is a symbol of Sougosangyou Co. Ltd.

                        aoiro tukiko




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2019/03/28(Thu) 21:14 No.11716


 Cloudy Nights のみなさん

 小島修介氏の特許・実用新案については「アストロ光学(株)その7」に載せています。
 ご覧になってください。
 私のコメントを添付しておきますので、参考にしてください。 


 Please see 「アストロ光学(株)その7」 for Mr. Kojima's patent





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2019/03/30(Sat) 00:15 No.11721

garakuma.gif 青色つきこさんの投稿で、Cloudynightsと連携いたしております。ありがとうございます。
とうの昔についていけてないですが、おせっかいの情報です。

 1950年台。世界最大の天体望遠鏡消費国の米国は、軍事放出品のパーツが出回り、とにかく反射望遠鏡の自作が盛り上がりました。
完成品はTinsley他、ほとんどございませんでした。
そこに完成品を供給しはじめた後から、国産メーカーも急速に海外シェアを伸ばす方向に舵をきりました。

当時、生産品の多くはブローカー(?)を通し、海外販売をいたしました。
グラフも添付しますが、1ドル=360円を背景に、どんどん生産を伸ばしていた時期ですが、日本発の望遠鏡がドイツ製を抜いた時期でもあります。





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ロッド - 2019/03/30(Sat) 01:08 No.11723

ガラクマさん、興味深い資料をありがとうございます!

アメリカの軍事放出品!
私もエルフレ32mm68度6枚構成ってやつを70年代に入手しましたが、期待はずれでした。
お値段は輸入商社の取り分が多かったらしく、中古品のジャンクなのに24800円もしました。
キズの多いレンズで、像も悪かったです。
アストロのEr32を買っていれば良かったと後悔しました。
70年代後半の頃でした。

大口径反射望遠鏡の自作に関しては米国はすごかったですね!!
日本の特技は小口径でも高性能な屈折赤道儀だったのでしょう。

1ドル360円!!
これが日本の光学産業の発展の一番の要因だったと思います。
それプラス品質とかアイデアの良さ。
また米国の豊かな市場も最大に大きな要因でした。
本当に、古き良き時代です。
あの時代に戻れたなら、東京板橋の光学会社で働きたいです。

ところで、その当時のイタリアやドイツの光学メーカーの立ち位置はどうだったんでしょうか?
ちょっと興味をそそられます。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2020/02/25(Tue) 23:51 No.12176

garakuma.gif  みなさん。ご苦労様です。
もう、このスレッドも足かけ3年になりました。

 某所で、デンマークの方がR-76Tについて投稿されましたので、メモとしてご紹介いたします。
見えにくいですが、プレートの製造番号の右端にアストロ光学の刻印がありますが、"made in japan"とかはありません。

[管理者修正]





Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   秋山 晋一 - 2020/06/11(Thu) 00:17 No.12335

cook.gif 初めまして、大阪の秋山晋一と申します。どうぞ、よろしくお願いします。貴サイトのコレクション望遠鏡を懐かしく拝見しました。
早速ですが、" DAIWA OPTICAL Tokyo Osaka " について、同社は大阪の眼鏡卸売会社の 「大和(ダイワ)眼鏡(株)」ではないか思います。同社は早い時期から、アストロ光学の関西代理店でした。大和眼鏡は本社が大阪で、東京に支店がありました。2000年代の初めに倒産しましたが、戦後から大阪眼鏡卸協同組合の組合員で、アストロ光学の製品を組合員の眼鏡問屋や小売店などに卸していました。社名の”Optical”ですが、眼鏡業界では、メーカーや卸売り会社では、フレーム、レンズ会社とも、〇〇光学(英語表記; Optical)と称することが多くあります。そして、遅れること昭和40年代の初め大阪に、エイコー、日野金属の望遠鏡メーカー支店が、初めてできました。
ところで、この卸協同組合の会館ビルの講堂で、昭和50年前後に、”東和光機”の望遠鏡を何台か展示していました。その頃から同社は、従来の輸出に加えて国内販売を始め、販売ルートを模索していたようです。ただ、取引は今一歩のようでした。さらに補足ですが、この会館には、大阪の或る老舗の眼鏡小売店から寄付された、江戸時代の朱塗りの一貫張り望遠鏡が保存されています。
長文失礼しました。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   ガラクマ - 2020/06/11(Thu) 20:32 No.12336

garakuma.gif 秋山様。向こうでもお世話になっております。
関西には、反射望遠鏡はお詳しい方が多いのですが、関東が中心の屈折望遠鏡の昔には明るい方が少ないのではないかと思っており、助かります。

大和眼鏡さんでしたか。
関東の望遠鏡工業会とか、他も含めて中央の協会に入っている関西の企業さんとかは、当時少なかったかもしれません。
今後とも、関西の情報よろしく尾根府外いたします。




Re: 【アストロ光学(株)その4】その製品について   青色つきこ - 2020/06/11(Thu) 22:46 No.12337

みなさま、こんばんわ。
秋山様、ガラクマ様、こんばんわ。

私も、そちらの方は見させていただいております。

アストロ光学(株)の国内の代理店としては、(株)林商会(東京都)、八神理化器製作所
(愛知県?)しか、知りませんでした。大阪府での代理店が、大和眼鏡(株)ですねぇ。
アストロ光学(株)は、各県に一つ、代理店を募っています。
各県での、代理店について、もっと情報がほしいです。

1956年 名古屋熱田高校に108mm屈赤が八神理化器製作所を通して納入されています。

アストロ光学(株)の国内での販売網は、アストロ光学工業(株)に引き継がれたと思っ
ております。1960年代のアストロ光学工業(株)の国内販売網がわかれば、アストロ光学
(株)についても推測できるのではないかと思います。


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