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Watson and Sons Ltd製望遠鏡について  投稿者: 阿部修人 投稿日:2021/10/13(Wed) 11:48 No.12889

皆様
一橋大学で150年史準備室長を担当しております阿部修人と申します。
一橋大学には、製作から100年以上経過していると思われる15センチ屈折赤道儀があります。長いこと使われておらず、図書館の片隅に眠っております。いま、その望遠鏡に関して調べております。
赤道儀にはWatson & Sons Ltd.と銘されております。本望遠鏡は、射場氏が作成した昭和11年時点での国内における大型望遠鏡リストに掲載されております。リンク先のP.3の写真3で、
http://prc.nao.ac.jp/museum/arc_news/arc_news692.pdf
Sioka Digaku Yoka
の欄にあるものです。
学園史を調べますと、昭和2年から3年にかけて、当時の予科石神井キャンパスに望遠鏡室があったこと、当時の東京商科大学(一橋大学の前身)には、日本天文学会及び東亜天文学会会員の木村徳蔵教授がおり、天体望遠鏡や天文学にも造詣が深かったこと、がわかります。また、大学の名前としてTokyo Commercial Collegeと刻まれていますが、この名前は1920年まで使われていたものです。
Watson & Sons社の望遠鏡を保有しているケンブリッジ大学博物館に問い合わせたところ、Watson & Sons Ltd.という社名は1909年以降であることを教えていただきましたが、このような天文台用の大型望遠鏡のカタログは残っていないとのことです。
以上が、本望遠鏡に関してわかっていることのほぼ全て、でして、入手時期や理由、費用などがわかっておりません。望遠鏡の状態は良好で、長いこと油紙につつまれ、倉庫に保管されていました。予科石神井キャンパスの天文台は昭和8年以降は記載がなくなっており、その頃から使われていなかったのではないかと推測しております。また、会社および大学名から、1908年から1920年までの間に発注されたもの、と思われます。
残念ながら、大正・明治期の備品台帳等は関東大震災等の影響で紛失しております。
この望遠鏡にかかわる情報が、もしもなんでもあれば、ご教授頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。





Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   - 2021/10/13(Wed) 21:04 No.12890

阿部さん、美しい望遠鏡ありがとうございます。

海外のサイトですが、以下のHPで過去に話題になっていました。画面の下の方に15cm鏡筒と未整備の架台が出ています。架台の方は異なるタイプのようですが、鏡筒の方はかなり似ているようです。接眼部に刻印があるので比較してみてください。
https://www.cloudynights.com/topic/326354-w-watson-sons-ltd-1881-telescopes/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=nui
また、Ken Launie氏の2011年5月18日午後12時39分投稿によれば"The Glory of the Heavens", Astronomical Instruments by W. Watson & Sons, Ltd (ca 1910), a 42 page hard bound copy, you can see that they offered objectives of various sorts, including their "Watson-Conrady" series, in even sizes up to 10 inches (as well as smaller increments up to 5 inches).
とのことなので、このカタログには記載あった可能性があります。(ロンドン図書館を検索したが見つからず・・・ハードル高そう)


ここは顕微鏡の趣味のHPなのですが、
https://littleimp.quekett.org/
その他の製造物の中に5インチの望遠鏡までは記載がありましたが、6インチが無い・・・残念。
https://littleimp.quekett.org/Watson2/watson/oinos.htm




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   ガラクマ(管理者) - 2021/10/13(Wed) 22:46 No.12891

garakuma.gif  阿部様。
初めまして、お問合せありがとうございます。
1920年代と思われるカタログデータがありますが、残念ながら該当の6inchの図というか、絵がありません。

 また、このデータを公にしていいかどうかは、所有者にお聞きしたような気がしますが、回答を覚えておりません。
そういう訳で、周辺資料ではありますが、画質を落として添付いたします。
このカタログの正確な発行年とか、絵がないのが残念です。

[管理者修正]





Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   阿部修人 - 2021/10/14(Thu) 09:56 No.12892

原様

情報ありがとうございます。確かに、一橋保有の鏡筒接岸部にも同様の銘が彫られています。アメリカやオーストラリアなど、古くから天体観測が盛んなところの望遠鏡コミュニティや天文台に尋ねてみる価値は確かにありそうです。特にアメリカ合衆国には古い望遠鏡が残っている可能性高いですし、コミュニティも活発そうですね。

ガラクマ様

貴重な資料共有ありがとうございます。私が持っているカタログ(年不明)のスキャンは23rd Editionとなっており、ガラクマさんお持ちのものと表紙のデザインが異なります。でずか、Royal Centuryの型番と価格が同じなので、似たような時期のもののようですね。もしも差支えなければ、そのカタログのバージョン(もしもあれば)を教えてください。ケンブリッジ大学のWhipple Museum
https://collections.whipplemuseum.cam.ac.uk/objects/14344/
でも保有していないカタログでしたら、とても貴重なコピーかもしれません。

ちなみに、もう一つ、ケンブリッジから頂いたカタログのコピー(年不明ですが、宣伝されている受賞回数が42回で、45回を謳っている上のカタログよりも古そう)では、Royal Centuryの6インチ屈折の型番は5093Tとなっており、価格は安くなっています。

なお、Watson社の社名変更は1909年ではなく、1908年でした。訂正してお詫び申し上げます。

全く異なる話題ですが、六甲星見臺の萑部進氏に関し本学の資料を調べたところ、登録されていた自宅住所が神戸市灘区・・星見臺となっていたのですが(自宅住所を天文台で登録!)、「星見臺」という表記が昭和19年になくなるので、その頃に天文台を処分したのではないかと推察されます。残念ながら昭和20年からの数年間は情報がなく、何年に東京に引っ越されたかはわかりませんでしたが、昭和22年には極洋捕鯨株式会社の取締役になられているので、昭和19-22年の間ではないかと思います。

阿部




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   - 2021/10/14(Thu) 20:35 No.12894

神戸市灘区星見臺の天文台の記事なら神戸大学リポジトリの中にありました。ガラクマさんが詳しい横浜学園高等学校の望遠鏡と縁があります!
神戸市灘区は空襲で大被害を受けたのですが、天文台は生き残ったようです。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000003kernel_81012658

天界の記事はこっち
http://www.npo-oaa.jp/Tenkai/2020/2020%E2%91%A4%EF%BC%95%E6%9C%88%E5%8F%B7.pdf




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   阿部修人 - 2021/10/15(Fri) 10:37 No.12895

原様

情報ありがとうございます。神戸大学青木先生の論文、およびガラクマさんの天界の記事は、どちらもとても興味深く読ませていただきました。萑部氏の出身である東京高等商業(一橋大学の前身)では自然科学系の講義はほとんどなかったはずで、一橋と天体望遠鏡という組み合わせは意外なものに感じました。ですが萑部氏は1910年のハレー彗星を見ているはずですし、当時急速に世界中で天体への関心が高まっていた時期とも思います。古いWatson & Sons Ltd製望遠鏡と合わせて、もう少し調べていこうと思っております。

阿部




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   青色つきこき - 2021/10/15(Fri) 23:33 No.12897

みなさま、こんにちわ。
阿部様、こんにちわ。

話が萑部進氏にも及んでおり、新たに極洋捕鯨株式会社の取締役もわかりましたので、私も調べてみました。

「横浜学園さんの47cm(?)反射望遠鏡」No.12749で書きましたが、萑部進氏は昭和19年1月6日には上海にいらっしゃいました。
もしかしたら、家族全員というのもありかもしれません。
もっと調べるには「支那在留邦人人名録 第34版」金風社が参考になると思いますが.........。
私は萑部進氏が帰国するのは、終戦後ではないかと考えております。
守子様とご子息たちについては、情報が無く全くわかりません。

萑部進氏が極洋捕鯨株式会社の取締役とのことでしたので、早速、「極洋捕鯨30年史」極洋捕鯨株式会社 1968にあたってみました。
佐々部進となっていましたが、掲載されていた写真は間違いなく萑部進氏でした。
在任期間は、昭和23年6月28日〜取締役、同年7月1日〜昭和25年2月23日 常務取締役です。

萑部進氏は、その後、どうされたのでしょうか。天体観測は、続けていたのか。知りたいところです。




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   青色つきこ - 2021/10/15(Fri) 23:42 No.12898

青色つきこき になっちゃてますが、青色つきこ です。




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   青色つきこ - 2021/10/16(Sat) 23:57 No.12901

みなさま、こんにちわ。

雀部進様についての、追記です。

1951年2月 極洋捕鯨(株)の船舶部門が独立し、太平洋海運(株)となりました。
雀部進様は、1951年2月〜 専務
      1953年8月〜1954年2月 副社長 です。




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   阿部修人 - 2021/10/17(Sun) 13:32 No.12902

青色つきこ様

ありがとうございます。太平洋海運10年史から、1954年11月に現役副社長のまま死去されていたことがわかります。年譜によると社葬が行われた模様ですが、残念ながら太平洋海運を吸収した日本郵船には当時の記録は残っていないそうです。

阿部




Re: Watson and Sons Ltd製望遠鏡について   青色つきこ - 2021/10/17(Sun) 15:18 No.12903

みなさま、こんにちわ。
阿部 様 こんにちわ。

阿部様、ありがとうございます。

私も、ちょうど、「五年史」を見たところでした。
佐々部進様の略歴も載っていました。
略歴は参考になると思いますが、年月日に、ちょっと気になるところがありますが。

現役で、62歳で亡くなったとは、今、考えると若すぎた感があります。
当時の朝日新聞には、知人宅で脳出血で亡くなったことが記されていました。
告別式は四谷の聖イグナチオ教会で行われております。

不思議に思うのは、戦後、名字に佐々部を当てているのは、どうしてなのか。
「大衆人事録1953」には、佐々部進として載っていました。

経歴は、すっきりしました。
後は、佐々部様の望遠鏡が、どうなったのか、です。


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