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今も健在な望遠鏡  投稿者: Taki 投稿日:2018/12/12(Wed) 19:50 No.11485

ガラクマさん、皆さん、こんばんは

「今も健在な望遠鏡」と題してスレッドを新しくしました。
さて、ご承知の通り、「反射望遠鏡の作り方」は昭和50年に発刊されました。
記事の中には川崎天文同好会の箕輪氏や川村氏による天体望遠鏡の自作方法や
実際に自作された望遠鏡が写真として掲載されています。

川村氏が自作された望遠鏡は、画像(記事)の通りです。
実物は以下の通りで、我が家で大切に保管させていただいております。
この望遠鏡、天文ガイドの第2巻から(だったと思う)3カ月にわたって作り方の実際として記事になっています。
残念なことに、経緯台の水平微動部が欠品しており経緯台として組み立てられません。
仕方がなく小生所有の赤道儀に載せて観望会で活躍させていただいております。

記憶に残したい「今も健在な望遠鏡」がありましたらご紹介くださいませ。





Re: 今も健在な望遠鏡   ロッド - 2018/12/12(Wed) 22:44 No.11486

Taki様
はじめまして。
あの頃が懐かしくて、とても楽しい話題ですね!!
ありがとうございます。

川村氏の自作望遠鏡が健在で、今も活用されているのですか!素晴らしい事だと思います。
水平微動部が欠品とのことですが、他の部分はあるのですか?
それならば、水平微動部だけを似たようなパーツで代用すれば案外簡単に復元できると思います。
ぜひ、お願いします!

川村氏には学生時代に高橋製作所でお会いしたことがありました。
営業所でEr32mmについていろいろと質問したら、「それなら本社へ行って社長と話をしてくれ」
と言われ、その場で電話してアポをとっていただきました。
私は喜び勇んで本社へ向かいました。
私のような一介のアマチュアにもとても気さくで親切でした。
そのとき高橋喜一郎氏はε光学系の開発に没頭されていて、川村氏はスカイキャンサーの設計をされていたと思います。
試作品などいろいろ見せていただきました。
ワクワクする夢のような楽しい空間でした。

川村氏と高橋喜一郎氏は川崎天文同好会で古くからのご友人。
さらに原田光次郎氏もですね。

原田氏の自作記事もとても面白かったです。
10cm屈折を長短2本(F10とF5)持っておられて、当時どこにもないスペックだったので特注品でしょうか?
すごく高価なレンズだと思います。
1960年代に屈折の10cmなど、一般庶民には高嶺の花でした。
このサイトだったか、原田氏のこの望遠鏡も健在だという情報があったように記憶していますが・・・
15年ぐらい前の話でしたが。

さらに興味深いのは、原田氏の76/1200鏡筒です。
これは接眼部がエイコー77mmと同じで、対物部は国内では見たことがない特殊な形状です。
輸出専用機ではないでしょうか?

たぶん高橋氏が小島修介氏の日本テレスコープ社を引き継いだときに出た物を、ご友人だった原田氏が特別に譲り受けたのではないかと思います。
もしこれが現存していれば大変な貴重品だと思います。

次にタカハシのレボルバーですが、この写真のは4頭でOr40mmが付いています。(しかもこのアイピースは外装が黒光りしてピカピカの艶々です!)

ターレットレボルバーは5頭と4頭が販売されていましたが、4頭のほうは24.5が4個付くという物でした。

この36.4mmも付く物が欲しくて、タカハシに直接何度も出向いて問い合わせましたが「そんな物は無い!」の一点張りでした。
たぶんこれは試作品を、原田氏が特別に譲ってもらったのでしょう。

川崎天文同好会と高橋製作所の関係はとても興味深いです。
元々は鋳物工場だった高橋製作所が、一流の天体望遠鏡メーカーになったのは高橋喜一郎氏が大の天文ファンで、川崎天文同好会の主力メンバーだったのが大きいと思います。





Re: 今も健在な望遠鏡   スークー - 2019/01/14(Mon) 18:12 No.11571

ロッドさんみなさんこんにちは。


写真の、76/1200鏡筒のフードの形状がちょっと変わっているのは、このフードがヘリコイド伸縮式だからです。
私も初めてこの望遠鏡のフードが延びたり縮んだりするのを見たとき、ちょっと驚きました。(40年以上前の話です)

原田先生の話によると、格納箱に納めるためにそうなっているそうです。
ちょっと考えると、こんな凝ったフードにするより格納箱を少し大きくすれば良さそうにも思いますが、木箱は「木取り」の関係や運搬の関係、さらには倉庫の容積などの制限があり、寸法に自由度がないのかも。
この個体は、現在N会員の元にあります。

ねじ込みアイピースが取り付けられる4頭レボルバーですが、先生は生前「俺が死んだらお前にやるよ」とケラケラ笑ってましたが、小さいものでもあり、遺品の中に発見できず、ちょっと残念。
ねえ先生、あれどこに隠したのよ?

写真はご存じ10pF5屈折。
上下クランプが利かなかったので、天頂を向けてあります。
これは現在A会員の元にあります。





Re: 今も健在な望遠鏡   エド - 2019/01/15(Tue) 23:05 No.11572

スークー様 Taki様 ロッド様 皆様

その原田氏の10センチ、現存していたんですね。
F10の写真は“星雲星団ガイドブック”の冒頭に写真があり、私はその写真の影響を受けました。
それにしても、無塗装のブリキ板をロールしてハンダ付けして、、、トタンのフードも無塗装で、、、錆びてないのがすごいです。
見る道具に徹した短焦点屈折ですね。




Re: 今も健在な望遠鏡   ロッド - 2019/01/15(Tue) 23:51 No.11574

スークー様
川崎天文同好会、今もなお健在ですね!
こういう古い自作望遠鏡は立派な文化遺産だと思います。
今もこうして大切にされているのを知って嬉しく思いました。
しかし私が興味あるのは、こんな昔に10cmの対物レンズしかも特殊な焦点距離ですから、特注品?
まさか木辺鏡とか?
さぞかし高価な品だったろうと思います。

駅前の人通りの多い場所に持って行って観望会を開き、天文普及活動に大活躍したそうですね。
多くの人々を楽しませ、光学性能も良かったのでしょう。

昔の望遠鏡は箱ありき。
箱のサイズに合わせて設計したようですね。そうでないと輸出できませんから。
学校に納入して理科室で保管するにも箱は必需品です。

このフードについては先日のガラクマさんからの資料で謎が解けました。
ヘリコイド式はコスト高だったとみえ、昭和40年代の国内向けではフェルトを貼ってスライド式だったそうですが、古くなるとゆるくてずり落ちて困ったそうです。
私の物は昭和50年頃なのでねじ込み式で固定式です。
このネジがミザールGT68・ニューアポロと共通なのが興味深いです。
ちなみに、高橋65mmV-1は微妙に違って嵌りません。




Re: 今も健在な望遠鏡   スークー - 2019/02/03(Sun) 08:00 No.11610

ロッドさん、みなさん、遅レスですみません。
古い写真を探してたもので・・・。

原田先生の10p屈折は、木辺鏡ではありません。
聞いた話によると、なにやら旧日本軍からの放出品というか終戦のどさくさで流れてきたものを、鏡筒に組んだそうです。
錫箔に代わりのものがなかなか見つからなかったので、いろいろ試した末、タバコだったかチョコだったかの銀紙を使ったとのことです。

1枚目はその10pF5の対物レンズ。
2枚目は1963年の東日本アマチュア天文研究発表会で展示されている10p(こちらは長焦点の方)です。
3枚目は1975年の箕輪天体観測所での変光星観測会のようすです。
ご参考までに。





Re: 今も健在な望遠鏡   ロッド - 2019/02/04(Mon) 06:28 No.11614

スークー様
貴重な写真ですね!ありがとうございます。
1963年の研究発表会、天文ブームのさきがけ時代の善良な少年少女たちが集合していますね。

壇上に置かれた10cm屈折は威厳があります。
この経緯台は総金属製でしっかり作られていたようですね。長年の使用に耐えたと「天文と気象」誌に手記がありました。
当時の10cm屈折は、ちょっとした天文台並みの大型機という位置づけだったのでしょう。
学校天文台には10cm屈赤が立派なドームに入っていましたから。

下の写真には黎明期の高橋製、輸出用の3インチ屈赤が見えますね。
独特のファインダー脚と伸縮式対物フードがわかります。

真鍮製の対物枠、高級です。
五藤の15cmを思い出しました。真鍮製ですごく重かったです。

終戦後まもなくの頃は、高級な光学兵器の出物があったようですね。
その他どさくさに紛れて、資産家が所有していた天文台などの高級な光学機械も放出されたのかもしれません。
関勉氏の「彗星ガイドブック」に記述があります。
「友人から12cmF5という対物玉を借り受けました。もともと軍艦に積んでいた双眼鏡の片玉だったということで、短焦点なので全天パトロールに有利と考え、仮組立して使ってみました。しかしK40mmを取り付けて星を覗いてみますと、レンズがまるで水に濡れたように星がぼやけて見えるのです。そして視野の端近くでは明るい星がことごとく彗星のように尾を引いてしまうのです。」
日本の光学兵器は優秀だったはずですが、戦況の悪化にともない良い光学ガラスが入手困難になり、人員不足などなど厳しい環境下で品質が低下したのかもしれませんね。
その後彗星発見に活躍した9cmF7レンズは、特注品として木辺氏の下で修行中だった苗村氏が作った優秀な物だそうです。

原田氏の10cm屈折は軍用というよりも、戦前に作られた元々天文用だったのかもしれませんね。
F10は岐阜天文台のニコン25cm屈赤のガイドスコープと同じスペックですし、F5は五藤の大型屈赤に同架されていたコメットファインダーと同じです。
同じだとすれば優秀な光学系です。
戦前からの設計が戦後まで受け継がれていた可能性があります。
その後ずいぶんたって、ビクセンから10cmF10が一般向けに発売されたのが昭和50年頃でしたから、それより昔には入手困難なとても珍しいスペックでした。
私は彗星が目標だったので10cmF10ぐらいの屈折が欲しかったのですが、昭和40年代にはどこにもありませんでした。


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