みなさん こんばんわ
秋も深まり、暑さも和らいで過ごしやすくなりました。 蝦夷地は過ごしやすいを通り越して、寒いくらいですが。 先日の連休、こちらでは、ニセコ方面に行って小樽と札幌のクラブのみなんで星を見てきました。
当日の昼間で大雨でしたが、夜には空が晴れて、月も沈み満天の星空を堪能しました。例年空が暗いとは思っていましたが、客観的な指標に照らしてどうなんだろう?と思い、スカイクォリティメーターも持参しました。
今年は、図らずも持参した望遠鏡は全て反射系となり、屈折や双眼鏡はありませんでした。私がいつも使っている25cmが一番小さく、写真の後ろにあるのが50cm、更に奥に40cmと大口径が揃いました。
残念なことにこの日は気流が悪く惑星はまたっくダメでしたが、空は良く見えました。空の暗さを計測すると、21.4内外となりました。光害のある方角は明るく、天の川の無い天頂付近は暗いので平均するとそんな値です。当日は少し霧も流れていたので、その影響もありました。21を超えるのは、国内でもそうめったには無い暗さらしい、ということがあとから調べて分かりました。ここはいつも、鏡筒がびしょびしょに結露しますが、今年は強力なヒーターを巻いたので、マクストフは結露知らずでした。40cm忍者は少し結露しました。
今回も普段見ていないものを見ようと思い、ステファンの5つ子に挑戦してみました。13等級クラスの星雲ですが、ピンポイントの星と異なり、集光力に比例して見えてくると吉田さんの本に書いてありました。このくらい暗い星雲だと、普通のスターチャートでは追いかけられず、現地で写真をダウンロードして星並びから追っていきました。 そして、しっかり見えました。淡いですが、こちゃこちゃした一群の星雲らしきものが確実に見ることができました。それに比べるとNGC7331はずっと明るく大きく見えます。 NGC891も大きくしっかり見えました。暗黒帯もなんとなく分かります。都会だと全く見えないものが、こうやって手に取るように分かるのは楽しいです。たぶんハーシェルの見た夜空もこうだったのでしょう。そうでなければ、見えないものばかりです。
M31は、光芒だけでなく、ダストレーンが確実に2列、かろうじて3列か?と言う感じの見え方で面白かったです。残念なことに、M57の中心星は見えなかったです。集中力が足りなかったかもしれません。
50cmのほうは、「何を見ても明るい」に尽きます。こういう場所では本当に星雲探索は楽しいと思いました。系外星雲は文句なく口径でした。私のマクストフは、F12.5なので、手持ちのアイピースでは射出瞳は3.2mmが限界だったので、それもあります。50cmは、F3.2ですから、射出瞳は大きいのです。
あと、みんなに言われたのですが、15cm屈折と比較したかったです。反射とどう見え方が異なるのか。ここまで反射が揃うと思っていなかったので、たまに反射にしようとして屈折は持ってきませんでした。 例年、屈折のコントラストの良さが印象に残っていたので、どうかな?と。 星雲などは暗いけれども、見え方にそう大きな遜色がないという評価でした。実際、網状や北アメリカなどを見ると、「やはり屈折の方がコントラストが良く分かりやすい。」と改めて感じました。サイドバイサイドで比較できなくて残念でした。
火星は、札幌に戻り2日後に素晴らしい気流の良さになりました。個人的に過去最高の見え方、写真になりました。その数日後も更に良く、リムが変形しない火星の像は初めてでした。 |