コメット号1型 投稿者:
カリガリ博士 投稿日:2010/09/09(Thu) 11:27 No.5455 | |
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みなさん、ご無沙汰しております。 先頃、「とっちゃんねる」の「ヤフオクを語ろう」で話題になっていた五藤光学の古い天体望遠鏡は、私が落札させていただきました。格納箱の銘板や経緯台の形状から、昭和初期に発売された対物レンズ径が40mm前後のものではないかと思い入札しました。出品者は、鏡筒が剥がれていて中の金属が見えるとか、レンズが相当汚れているとか、格納箱が割れているなど相当状態が悪いと書いていましたが、届いたものを見るとそう悪い状態ではありませんでした。 早速、分解清掃しましたが、対物レンズの鏡径は41mm、錫箔を挟んだ分離式のアクロマートで、焦点距離は測定の結果750mmでした。対物レンズ枠はアルミの引き物で、アポロン号と同じ形状のものです。鏡筒はトタン(ブリキ)を丸めたもので、その上にカメラや双眼鏡に貼ってあるような黒い紙が貼ってあります。筒受けに鏡筒を取り付けるネジが1本ないだけで、他はオリジナルの部品がついていました。 銘板がZEUSマークであること、三脚が二段伸縮になっていることから、この天体望遠鏡は、昭和4年に発売されたコメット号のごく初期のものと推測されます。付属品は、H.12.5mm GOTO KOGAKUと彫刻された天体用と、T=30mm GOTO KOGAKUと彫刻された地上用のものが付属していました。その他、天頂プリズムとサングラスが付いていたはずですが失われてありません。 清掃後、組上げて木星を眺めて見ましたが、とても良く見えました。
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Re: コメット号1型
ガラクマ - 2010/09/09(Thu) 22:28 No.5457 |
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どなたかがおっしゃってましたが、納まるべきところに収まった感じで、貴重な文化遺産がちゃんとした管理がなされるところで残されることになったと言う点では、たいへん良かった落札でした。 また、あそこに行けばあの望遠鏡がある。というインデックスを作っていければとも思っております。
ところで、写真をクリックして拡大してみると、当時のものとしては相当程度良く残っているように思います。 科学画報のベージュ色の紙にくすんだ色の印刷の広告でしか見たこと無かったような古い望遠鏡が、総天然色のデジカメ画像で見られることに、変に驚いてしまいます。 |
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Re: コメット号1型
原 - 2010/09/09(Thu) 23:26 No.5459 |
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ををを。。。分解写真は激レアです。(永久保存版!) ちょっと気になったのですが、三脚の台座と固定するところの木脚側にはワッシャー?を3本ネジで止めているのでしょうか??何か固定されているように見えますが???。(締め付けでめり込まないように・・・そういう当たり前の工夫がされている機種は少ない。。) |
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Re: コメット号1型
ジーク - 2010/09/11(Sat) 00:08 No.5462 | |
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ほんっと、「収まるべきところへ。。。」、ということですね。 外観もシブい!ですが、分解しながら、手入れをする時(そういう時間)のことを想像すると、ドキドキ、ワクワクしてきます。 |
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Re: コメット号1型
カリガリ博士 - 2010/09/16(Thu) 14:43 No.5475 | |
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Re: コメット号1型
(^0^)コメト - 2010/09/16(Thu) 19:24 No.5476 |
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カリガリ博士こんばんわ
コメット号1型を2台も入手は凄いですネ。 しかも戦前と戦後の違う型の程度の良いのなんて、、、写真は永久保存のROMもんです。 姿も美しく撮影されており、状況が良〜く分かります。(^0^)
で、細かいことで申し訳ないのですが、三脚の先端が戦前と戦後では違うのでしょうか? 戦前のは尖り、戦後のは面取りされて丸い?ようですが、金具とかもどうなってますか? 私の手元にも先端が板付きカマボコみたいになってるのありますが、これは珍しい?
誠に失礼ながらHPを是非拝見したいのですが、URLが存在しないと出ます。 今一度リンクを再考して戴けると嬉しいです。m(_ _)m |
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Re: コメット号1型
猫洞 - 2010/09/19(Sun) 16:15 No.5486 |
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Re: コメット号1型
カリガリ博士 - 2010/09/27(Mon) 10:23 No.5510 | |
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コメトさん、猫洞さん、返信が遅くなりました。
コメトさん:コメット号1型の三脚の石突の部分ですが、戦前・戦後どちらのものも木製の先端は四角錐状に削ってあり、中心に先が少し出るように金属の棒が入れてあります。おそらく、地面に設置したときに滑らないようにするためと、木製の先端が痛むのを避けるためと思われます。戦後のものの先端が丸く見えるのは、使用頻度が高く擦り減ったためのようです。
猫洞さん:写真の望遠鏡は、昭和29年から34年まで定価3,000円で発売された、「40×〜80×天体望遠鏡『組立キット』」と呼ばれるものです。鏡筒は、取説によれば、「出来合いの竪樋(太さ1寸8分、長さ3尺)を利用します。どこの金物屋でも売っていますが、無ければ、錻力屋に頼んで、29番(0.35mm)ぐらいのブリキ板で、対物レンズ枠と接眼部の太さに合せて、1本巻いて貰いましょう。」とあります。また、自作が難しい人のために、完成品も販売していたようです。手許に、未開封のものがありますので、写真を添付しておきます。
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Re: コメット号1型
猫洞 - 2010/09/28(Tue) 00:46 No.5513 |
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カリガリ博士様 なるほど、こういうものだったのですね。しかし素晴らしい状態でお持ちですね。 たしかに鏡筒はブリキ製でした。戦後すぐはこんなものかと思っていましたが、とゆなのですね。 しかし鏡筒のネジ止めは大変そうですね。 |
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Re: コメット号1型
ガラクマ - 2010/09/28(Tue) 21:05 No.5514 |
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レンズの焦点距離は違いますが、↓セル、接眼部が似てます。 http://yumarin7.sakura.ne.jp/carton/DEUS1.html
D=40mm、Fl=1000mmということで、先程倉庫に理科教材社の望遠鏡を見てきましたが、まったく違いました。 |
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