■古老さんにもっとお話聞きたかった。 投稿者:
ガラクマ 投稿日:2020/11/09(Mon) 23:03 No.4245 |
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そろそろ喪中はがきが届く時期ではありますが、大変残念なお知らせが届きました。 望遠鏡マニアには、古老さんと親しまれた元ビクセン光学社長の斉藤彰氏が、今年1月にお亡くなりになっていたとのことを、奥様からのお葉書で知りました。 数年前からお体が十分では無いとお聞きしておりましたが、もっといろいろお話をお聞きしたかったものです。 http://yumarin7.sakura.ne.jp/messeuntiku.html
自分でかけたトラップにかかってか、井戸端に投稿できず、こちらで失礼します。 |
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■Re: 古老さんにもっとお話聞きたかった。
コメト - 2020/11/09(Mon) 23:55 No.4246 | |
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ガラクマさん、皆さんこんばんは
そうですか。。あの方が他界されたとは残念です。 一度、ガラクマさんとお宅に寄らせて頂きましたが、 誰彼となく気持ちよく対応して頂き、感謝感謝の方でした。
ビクセン本社でも興味深く拝見でしたが、解説も珍しい事 ばかりで、大いに感心した思いです。 ご冥福をお祈り申し上げます。 |
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■Re: 古老さんにもっとお話聞きたかった。
原 - 2020/11/11(Wed) 20:54 No.4250 |
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ビクセン光学があったころは随分お世話になりました。ハスチングルーペレンズを流用したアイピース(15,25,50mmの3種 スカテレの広告をよく見ると出ている)も雑談しながら譲っていただきました。20年以上前ですが・・・その当時でもすでに「この製品の由来は覚えていない(笑)」という状況でした。余りにも関わった製品群が多く、いちいち全てを覚えてられなかったでしょう。
分厚い電話帳にはメッキ屋、ステンレス精密加工業者、レンズ研磨業者(特注向け)、塗料屋、双眼鏡組み立て業者、歯車専業メーカー・・・無数の企業名が。望遠鏡製造会社が単一企業ではなく中小の複合企業連合体だった事を説明されました。
PLアイピースもオズマの時代にミクロン式双眼鏡のKアイピースの目側色消しレンズを向かい合わせにした試作品で試験して、意外と見えるのでこれはOrとして通用すると判断してその後の製品化へつながったとか。
双眼鏡も見たことのないブランドや、見たことあるけどブランド名が無いものまで展示されていて、数台入手させていただきました。双眼鏡製造メーカ各社が新製品を試作すると販路を求めて紹介に来るそうで、パイロット版の多くが持ち込まれるのだそうです。そんな履歴の高橋10x60mm同等品も手元にあります。 もっとお話を伺っていおけば良かった。
ご冥福をお祈りします。 |
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■Re: 古老さんにもっとお話聞きたかった。
ガラクマ - 2021/01/03(Sun) 13:12 No.4331 |
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皆様。明けましておめでとうございます。
古老さんのことを、書き物に残しておいたほうがいいと思っておりますが、検索しても情報がたいへん少なくなっております。 私も、一度PCがクラッシュして、色々なくしてしまいました。
2009年以降のブログは見つけました。一月に300件くらい、凄い数です。 http://heirinzi.blogspot.com/2016/03/blog-post_143.html 2016年くらいまでは、穏やかに生活されていたことが分かります。
光学関係のお話は少ないようです。 HPや、それ以外の情報が有りましたら、教えてください。 (遠い昔ですが、情報は自由に使ってもいいと、ご本人から言われておりましたが、問題がありそうなものはメールで頂ければ幸いです) |
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■Re: 古老さんにもっとお話聞きたかった。
15cm反経 - 2021/01/20(Wed) 23:16 No.4342 |
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こんばんは。斎藤彰社長の思い出として、35年程前ハレーブームが過ぎ去った頃、所沢のV社に訪問の折 斎藤サンプル品の中から鏡筒を2連装した出立ちの黒い25倍125ミリ双眼鏡を某社オリジナル品として 99,800円で発売、天ガ情報BOXでも取り上げられ後継機も含め300台を超える商品になりました。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 |
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■Re: 古老さんにもっとお話聞きたかった。
原 - 2021/01/22(Fri) 07:48 No.4344 |
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そういえば125mmの次は150mmという話題もあって、図面までは行ったとか。バブル終了後に立ち消えになっちゃいましたが。 |
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■Re: 古老さんにもっとお話聞きたかった。
原 - 2021/01/22(Fri) 19:38 No.4346 |
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私が古老さんから聞き出した話題
AV〜LVアイピースを開発中の時の事、設計は高性能に仕上がって試作したところ・・・駄目。スマイスレンズとの組み合わせ系だったが、正のアイピースの群のピントの位置が向かい側のレンズ表面近傍になっていて、微細なチリ/傷/拭きムラ/汚れが拡大されて見えてしまい、歩留まりが悪い悪い。研磨皿や検査原器も作ったのにお蔵入り・・・教訓、光路図はよく見てから試作すること。
AV20〜30アイピースのレンズには半球状レンズが入っていて、これがまた歩留まり悪く、作業性も悪く、コスト高。しかも斜め入射光成分が多いのでマルチコートできない(角度が浅くなると反射率が却って上がる)ので低屈折率成分での単層コートにせざるを得ない。なのに半可通が「こんな高価格品なら全面マルチコートにすべきだ」とクレームを付けてくる。「できるならやっている!」とご機嫌斜めでした。
3枚玉セミアポ(SA−70)の生産時に、クルツフリントがすぐに曇る障害が多発。研磨して検査治具でカーブを見るための待ち時間で曇る。仕方ないので液体に漬け込んで空気に触れさせずに保管(曇るのはBa成分が空気中の二酸化炭素と反応して結晶化するため)。コートまでの待ち時間も液中で保管。とまあ、大変だったそうな。
MAIDASと銘打たれた7x50の防水双眼鏡が棚にあったので「どこのメーカー?」と聞くと「覚えていない」とのご回答。各社が試作品を作ると次々と持ってくる。素性の良いものは製品化へ。そうでないとサンプルとして残ってしまう。「試作品はチャンピオンを持ってくるので力のないメーカーの製品は量産時に品質が落ちる。特に海外製は要注意。」との事。試作品はチャンピオンなので安心だ・・・私が買いました(笑い)
アッベ型オルソアイピースについて、目側の表面を弱凸面にしたのがツアイスオリジナル設計に対する改良点との事。平面では明瞭なゴーストが出る。これの対策として凸面化が有効だった。でも、これまた半可通が「目側が平面でないならアッベと呼んではいけない」とかクレームが付いたとのこと。「ErもKもオリジナルの設計で作っている物はほとんど無い。ガラス材も、視野の広さへの要求も変わって設計要素が変わっている。それでも同じ名称を用いるのは根本設計をした先人への敬意。」と、これまたご機嫌斜めでおられました。確かに、ガウス型レンズと言っても、一眼レフカメラの標準レンズの設計は、オリジナルとは似ても似つかない物で、共通しているのは「球面収差を減らすための工夫」だけだけども「ガウス型」と呼びます。光学業界としてはそんな流儀があるのかも。 |
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■Re: 古老さんにもっとお話聞きたかった。
ガラクマ - 2021/01/25(Mon) 23:31 No.4348 |
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私の記憶では ビクセン光学を閉めるときに、駄菓子屋のように部品を売る店だけでも残してほしいと言われたらしいですが、 すでにその前から、古老さんは駄菓子屋のおやじそのものでした。
私の掲示板にも時々おこしになり、メガスター(大平技研のプラネタリウム)ができた時に、メガスターに赤道儀を持って入りガイド撮影をしたい。と言ってたのが、記憶に残ってます。 双眼鏡は持って入ったとのことでした。
懐かしいです。ただ、駄菓子屋のオヤジ風の写真を撮った記憶があるのですが、そのフィルムが出てきません。残念です。 |
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