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大口径のアクロマート屈折鏡筒
- [1] 屈折狂 - 2008/07/23 15:29
- 大口径のアクロマート屈折鏡筒を探しています。米国のD&G社の20cmF12アクロマート屈折の中古が国際光器で売り出されていたのですが買いそびれてしまいました。現物を見たのですがデカイ、長いの一言でしたが、観望会では人気となりそうな望遠鏡でした。見え味はどうなんでしょうかね?見たことのある人は教えてください。また新品価格をご存知の方、教えてもらえませんか?
- [2] titan - 2008/07/23 21:07
- 屈折狂さん こんばんは
私も非常に気になっていました。一体いくらだったのでしょう?
D&Gの8"レンズ(aluminum cells)$2395・完成鏡筒8" F/12 or F/15$3695です。こちらに詳細なことが書かれています。
http://www.dgoptical.com/refractor.htm
私も残念ながら実物は拝見した事がありません。どうもオーナーは関西より西の方が多いので、キリンさんしか移動では使われていませんね。聞いた話では月面を双眼装置を使って見ると度迫力らしいです。ただ多少色収差が出るのでクロマコアを使われているそうです。アクロマートではF12でもF15でも色収差は覚悟しなければなりません。ですからどちらかというと眼視用の望遠鏡と思ったほうがいいです。鏡筒内部の作りも国産の品質と比べると軽量低コスト重視で作っていますのでレンズだけ輸入されて鏡筒は自作された方が精度が良くてバランスの良い鏡筒が出来ると思います。
- [3] 原 - 2008/07/23 22:57
- 私が以前星祭で見せて頂いた時には、残念ながら惑星はチャンスを得ず、M27、M13、M57・・・だったかな?いずれも星祭会場の光害の中でもコントラストが高く、一回り大口径のドブより背景が暗く、明確に見えました。筒先が周囲の光源より上に行っちゃうので影響が低減されるようです。
私個人は15cmf12という長大な筒を使っていますが、このような筒は熱源(例えば冬の人間)から筒先が遠いのでシーイングへの悪影響がある程度避けられます。
以前、マンションの5Fベランダからナバロンの要塞砲(古い!)のようにニョッキリと突き出して使っておりましたが、空調機の室外機の影響も緩和され、ニュートン反射やカセ系よりも良く見えました。撮り回しが最悪の代わりの利点もあるということです。(住居から外に搬出する場合には非常に面倒です。住宅環境と車のサイズも考慮しないと・・・)
見え味に関しては色収差に対する感じ方が人によってまちまちなので難しいところです。面肌が滑らかで球面収差の小さなアクロマートは、青いフレアーの中にちゃんと芯の硬い像を結ぶので意外と良く見えます。ただ、それが不快に感じる方には耐えられないかもしれません。
先日(といっても1年以上前?)国際光器さんで中国製22cmf12.5のレンズが数個出たことがありましたが、在庫処理でレンズのみで20〜30万円くらいでした。(レンズの出来で価格が違った)継続輸入はされていないようですが、受注はするでしょう。ただし割高になると思います。
そういえば最近話題になったヤフーオークションの五藤25cmアクロは幾らになったんだろう??
- [4] ガラクマ(管理人) - 2008/07/23 23:36
- 国際光器さんの22cmってもっと前にも出てませんでしたっけ?(3-4年前?)
eBayでも香港から出品されてました。たしか20万円ほどだったと思います。ひどく心が動かされたのを覚えております。
ところで、大口径、長焦点レンズ、鏡筒、望遠鏡一式ってすごく値段が付けにくいと思いませんか?
ちなみに、原さんの言う25cmは40万では落ちなかったようですが、実は師の25cmは一式工賃(クレーン他)込みでそれよかリーズナブルでした。
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b89439535
15cmF15は捨てるのをもらってきたと言う話も聞きます。そういう話を何回か聞くと、なかなか新品にお金を払いたくなくなるものです。
という私も、先日も中国製の15cmF8を買ったりするぐらいですから、そのような幸運に巡りあえてない訳で、さて、レトロ長焦点屈折マニアは、密かに情報交換に徹するしかないようです。
- [5] 原 - 2008/07/24 20:33
- 3-4年前に出たのはレンズ+鏡筒セットの逸品でした。30万円くらいと廉価だったので私も迷ったのですが、鏡筒長を考えて(雑誌を縦に9冊並べて見て)諦めました。
まあ、このくらいの太さ、長さになると金銭問題より置けるか否かの方が重大なので価格付けは難しいでしょうね。
- [6] titan - 2008/07/24 21:41
- 22cmは焦点距離は確か2700mmでした。ワンボックス車にはすのまま載りそうですね。乗用車でも分割式にすればなんとかなりますが、色々苦労はあります。以前国際光器さんに聞いたところ購入者さんは満足していると言う事でしたが、実際に見てみたいですね。たしか四国の方が買われたと聞きました。
- [7] titan - 2008/07/26 09:43
- 皆様 こんばんは
中国製の20cmF12がこちらで発売されています http://detail.china.alibaba.com/buyer/offerdetail/20126585.html
また宇治天体精機で今22cmF12.5鏡筒が定価の半額で売られています。定価がこの価格ですと品質は保証されているのだと思います。鏡筒の作りはすばらしいものですのである意味、自作するのとそれほど変わらない金額で買えてしまうのでお買い得かもしれません。
- [8] 屈折狂 - 2008/07/26 15:46
- ガラクマ様、原様、titan様、色々と情報、感想有難うございました。タカハシ等の高性能屈折を所有しているのに、大口径長焦点屈折に憧れるのは少年時代の夢の原体験のせいでしょうね。
ところで原様、15cmf12を手放される時はご一報ください。(笑)
- [9] 仮面ライダー11号 - 2008/07/27 20:30
- 原さんが所有されているという15cmF12って、ペンタックスの150EDでしょうか?
あのスペックでは3.5メートルドームがないと、入りきれませんよね。
- [10] 原 - 2008/07/27 22:29
- いえいえ・・・そんな物凄い値段のものではありません。15〜20年ほど前?に、当時アストロフィジックスが安い15cmアポを販売していたことがありました。f8が36万円、f12(機種名はSP-150だったっけ)が37万円でした。これの中古が出まして、当然、新品の価格より安く入手しました。性能はアポと言うよりセミアポくらかな???Fが暗く、眼視専用なので問題ないですけど。あのころは「15cm屈折なんて一生買えない」と思っていたので扱いの問題を無視して購入しました。
筒が軽い(単体で10kgくらい?)のは良いのですが対物レンズが重く、鏡筒バンドは鏡筒中央より前側・・・というか1/3くらいの所に来ると言う有様でした。結局接眼部側にフィールドスコープや大型ファインダーを2〜3付けてバランスをとりました。赤道儀に載せるとクランプまで手が届かないので鏡筒バンド両側にファインダーを追加して導入し、クランプを閉めておもむろに接眼部側に移動して観測開始・・・という難儀な子です。途中でスカイセンサー2000にしてクランプフリーを試みましたが、長続きせず、結局は「きりんさん経緯台」に載せてお気楽観望用になってしまいました。こうなると筒が長いと微動がスムーズでよろしい(^^)
長大な鏡筒は実用には難儀な話が多いです。そういえばテレトさんで同一機種が出てたけど売れたのかなあ??(・・・って、そろそろ営業終わってる?・・・すっかり忘れてた・・・最近東京出張無かったし・・・滝汗)
- [11] コメト(^0^; - 2008/07/27 23:01
- あ、ども、、中国製の20cmF12屈折はどことなく今は発売されていないニ○ンの20cmF12に似てますネ〜。
バランスウェイト回りが米国仕様になってる以外は現代にコレ蘇る、、てな感じします。(°°;)
(; _ _ )/実際にこのFのアクロマートを使っておりましたが、色収差もさることながら球面収差の残存も
無視出来ないレベルで、等級が上がって行くに従い、まるでフェーレンベルグ星表か何かの写真星図
でも見ているような巨大な輝星が出現します。もち、惑星なんかには不向きですね。
やはりF15のG○T○製のがその頃は宜しくて、これ使ってるとこが羨ましかったです。( ̄〜 ̄;)
F12なら多分、アポ以上の性能でなければ眼視も写真も満足しないのでワ?と思います。
- [12] 米原幸夫 - 2008/07/27 23:01
- 原さん、皆様、こんばんは。
原さんのお持ちのアストロフィジックスのSP152mm F12とは、スーパープラネタリーのことでしょうか?
それでしたら私も持っておりまして、恐らく私の物は最終ヴァージョンだと思います。
テレトさんに出ていた物とは外観が異なります。
フードが太くて、また、接眼部も頑丈です。
重さは10kg弱ですから、原さんの物と大差ないと思います。
私も中古で入手しましたが、それほど安価ではありませんでした。
像質的には全く問題がなく、テレオプトという光学設計ソフトにこの望遠鏡の設計が出ていましたが、g線以外は収束するレベルですから、アポクロマートと呼べると思います。ただし眼視用で写真にはむかないと思います。それと、g線が残っている方が眼視的には好ましいと考えています。
色収差を完璧に補正すると、像が淡白に感じます。この辺のさじ加減は難しいですね。
それと、色毎の球面収差が良好なので、像にはりがあります。色収差と言ってもg線ですから、昼間の景色でも270倍で見ましたが、何となく透明に青みがかっている程度です。普通の8cmF15よりも色が目立ちません。
F数が大きいのと熱膨張係数の大きな硝子を使っていませんから、像の安定性が良いです。また、気温の変化で硝子の屈折率よる球面収差の変動はほとんどありません。
ただ、原さんも仰っていますが、望遠鏡のバランスをとるために一工夫必要です。私も原さんとほぼ同様の方法で問題を解消しています。
F数の小さなEDやフローライトを使った望遠鏡は気難しくて、ものぐさな私にはその能力を使いこなせません。
- [13] 原 - 2008/07/27 23:45
- ええ、そうです。スーパープラネタリーです。スバル光学さんが輸入した初期のものです。
私の自作架台は以下のリンクで紹介していただきました。接眼部は高橋FC100用に交換済みで、ATMの双眼装置やなんやかんやを付けてもピントが出るように鏡筒は20cmくらい切り詰めました。(取り回しがちょっと楽!)フードは笠トレさんのジャンク市で入手した15cmマクカセ用フード(遮光絞り付き)に交換。(オリジナルは薄くてぺらぺらで、2〜3回ぶつけたら歪んでしまいました。)レンズは3枚貼り合わせのせいか?放熱に時間が少しかかるようです。冬場は早めにベランダに出して置いて慣らしておきます。Fが暗くてアイピースを余り選ばない?のと、双眼装置はリレーレンズ無しでもピントが合うし、まあ、実用の範囲なのが助かります。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/dob-maga/hara15cm.htm
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