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その望遠鏡棄てるなぁ(^^;)
- [1] Shinba - 2005/01/24 20:51
- 世界に一つしかない貴重な天体望遠鏡が棄てられようとしたら、しかも再利用不可能な廃棄方法としたら・・・・。ここのサイトの愛好者としてはヒトコト声を上げずにはいられない・・・・・でしょ。ねっ
”ハッブル望遠鏡、米が廃棄へ…太平洋上落下の割安策で ”読売/YahooNews
割安策ってのが悲しい。これが資本主義の素顔なのだよ。
<<救済案>>
☆ヤフオクに出せヤフオクに 口径180cm(だったか)架台無し現状渡し(^^;)
ここの皆さんは一致団結して・・・・・落札協議会。
☆ハードオフの出張買取に連絡せよ
HARD-OFFのロゴマークのシャトルが引き取りに。「”お売りください ”の文字も眩しい」
☆岡山の188cmと載せ換え・・・・口径が丁度合いそう
1G重力下での主鏡精度は・・・天ガ鑑定団シャトルで出発。
☆管理人さんとこの敷地なら置ける・・・・かも・・・どうすか、究極。
(米百俵ぶんの田を天体望遠鏡のために・・・)実際は宇宙望遠鏡オフ←何を置いても参加(^^;)
気象衛星なんかは、代替の目処がつかなければ動いている限り棄てないでしょう。反対側が守備範囲だとこうも冷たい仕打ちなのか。(そういうハナシか?(^^;))
ハッブルは人類が宇宙に関心を持ちつづけているという象徴。そりゃマウナケアの巨砲達が本格稼動に入ってどんどん成果を上げてきたので、宇宙望遠鏡にこだわる理由は少なくなっていくかも知れないが。宇宙にまで望遠鏡を建造する意思は、地上にどんな巨砲を築くより人類のアイデンティティーを示しているように思う。
人類絶滅が必然となったときには一体何を残すか。あまたの芸術作品や歴史の記録ではなく、天体物理観測の成果であろうと喝破したのはアーサー・C・クラークだったか・・・な?
今も欲しい夢の天体望遠鏡、ハッブル・・・・合掌。(ちょっと早いか)
ってことで救済案募集。
- [2] ロッド - 2005/01/24 21:52
- shinbaさん、爆笑!です。この掲示板にふさわしい話題ですね。あのような超高性能光学系、本当にもったいないです。ハードオフの案が面白いですが、それほどの資金力ありそうもないし、岡山の188cmも、もういいかげん何とかしなければ・・・ということで笑える面白いジョークです。
軌道修正しながらこのまま永久に宇宙を飛んでてもらって、アマチュア天文家たちに払い下げてもらう、というのはどうでしょう?補修して稼動させるのに莫大な資金が要りますが。とにかく金食い虫なので廃棄するしかないのでしょう。
- [3] ガラクマ(管理人) - 2005/01/24 23:49
- ハッブル望遠鏡の話だけでスレができそうな話題の一品ですのに、廃棄の話盛り上がりますね。
もらえるんなら、土地を提供いたします。こんどのシャトルでひもを結んでもらって、片方私に渡してくれたら、引っ張ってよせてきます(ムリか)。
○改造して、反射衛星砲にする。→ こりゃいかん。平和が一番。
○鏡を 焦点距離=地球からの距離 に変更して貰って、地球から皆が覗く。
軸外し光学系ですな。アイピースは何mmが必要でしょう?
考えるの面白いですね。みなさんのアイデアは。
- [4] ジーク - 2005/01/25 18:50
- 仕事の一環で真面目に検討し,昨秋の学会で報告しました.よその国の話なので,とやかく言えないのですが,今回の選択は妥当だと思います.
私のペーパでよければ,直メールいただければ対応します.
- [5] ジーク - 2005/01/25 18:53
- 失礼.メルアド入れ忘れました.
- [6] さはし - 2005/01/25 21:30
- 反射衛星砲とは!
懐かしいです。
- [7] ガラクマ(管理人) - 2005/01/26 07:31
- ジークさん。お仕事でハッブル望遠鏡ですか。さすがです。
しょうもない疑問がわいてきました。このような研究設備の償却費、資産評価額の考え方ですが、例えば償却は想定耐用年数で当分割りとか、事前にいろいろ決まってるものでしょうか?日本でも、用途、分類によっていろいろルールが違うようで、研究設備がどうかは知りませんが、またアメリカでしたら、それなりの考え方があるんでしょうが。さっぱり想像できません。
もし、決まっているんだったら、資産価値に対する判定は計算できてしまうのでしょうが、そのような計算をしてほしくはないものですね。
- [8] Shinba - 2005/01/26 08:29
- 廃棄いたしかたなしとは理解してるのですがね・・・・それでも惜しいし、寂しい。
今回の廃棄には銭もさることながら、コロンビアの事故の影響が大きいでしょうね。ハッブルの修理作業はそれだけでかなりのリスクを伴うようですし、往路・復路と事故が起こって、こんどは軌道上で・・・・っていらぬ想像もしてしまいそうか・・・。
結構でかいモンですから、コントロールできるうちに処分するのは責任上当然のこと。
救済は無理ですから、
「ハッブル太平洋投棄失敗。各地に部品落下、被害は無し。インターネットオークション出展に沸く」
「樹木にひっかかって主鏡奇跡の生還。回収者ヤフオク出展、香川のマニア落札、今度は地上に望遠鏡再建。NASAは静観。(^^;)」
無理は承知。でもCCDでも降ってこんか。
ジークさんその報告は日本語でしょうか。
今から大阪出張です。なんかなぁ、大阪へ出張するために東京へ出張してきたみたいだぞ。
- [9] ジーク - 2005/01/26 12:36
- ペーパは、日本語でPDFファイル644KBです。
英語版の分厚い冊子もありますが、コピー・送付はできないので、ご容赦ください。
新しいのを作って上げた方が安く・良い性能が得られるということです。
もっと良好なモジュール化が行われていれば、使える中古部分を活用できたのですが...
- [10]
削除 - 2005/04/13 17:11
投稿者により削除されました
- [11] 明け - 2005/04/13 17:57
- NASA次期長官は存続の方向で検討しているようですね。 ディスカバリーの成功がカギとなるようですが、来年度予算の大半を廃棄事業に持っていかれるのでは、新任早々楽しくは無いでしょうね。http://www.asahi.com/international/update/0413/004.html
- [12] ガラクマ(管理人) - 2005/04/14 23:52
- 調べたら、分かるかもしれませんが。調べずにカキコ、申し訳ございません。
以前から、ハッブル望遠鏡には疑問があります。あの光学系。欠陥商品だったんですよね。あとで補正光学系を開発して取り付けてから、使えるようになったと聞いております。
中学生の私がダウエルを買うのとワケが違う、国費を投じたビッグプロジェクトで、なんでそんなことになってしまったのでしょうか?
最近の、株買い占められてからあわてる○○テレビほどのオマヌケさを、感じてしまいます。
誤解でしょうか?
- [13] 原 - 2005/04/15 20:23
- 「第三・光の鉛筆」((株)新技術コミュニケーションズ)に「nullレンズ」という項があり、詳細な説明がありました。
修正時のフーコーテストで、球面同様に一様な影が得られる特別な補正レンズ(ヌルレンズ)を用いたのですが、こいつが原因だったそうです。
レンズの設計、研磨、組み立ては良好だったのですが、フーコーテスト時に焦点面からの位置が1.3mmずれてセットされたため修正量がおかしくなって・・・あんな事に・・・
1.3mmずれた原因はセットする際の基準線を「レンズそのもの」か「レンズセルの枠の一方」かを明記しなかったため、セットした人が勝手に思いこんで間違った基準でセットしたためだそうで、1.3mmという値はセル枠とレンズとの段差そのものなのだそうです。ちょっとしたことを聞かなかったために・・・ありがちな失敗です。
この失敗も、本当は補正レンズ無しのフーコーテストを一回やっておけば容易に問題を検出して回避できる誤差だったそうです。異なった検査方法で確認作業って大切ですね。磨き治す相手は空の彼方なのですから、手間を惜しんではいけなかったのです。
幸いなことに理論値からきれいにずれた面だったので補正レンズで簡単に修正することが出来たのは幸いでした。(でも紫外線透過率の低下などで本来の性能には至らなかったようです)
- [14] ガラクマ(管理人) - 2005/04/15 23:42
- まいどながら、原さんの情報量には平伏してしまします。ありがとうございます。
たった1.3oですか。
しかしながら、やっぱフーコーテストですか。
最終チェック、出荷検査で、実質的な分解能チェックをする術はなかったかと。。もちろん、空気中、重力有りではずれるのは分かっております。
マウントして、全ての光学系をセットして、使用条件で確認する技術を開発して、それで確認し打ち上げるのが普通と思います。
仕事上、開発品のトラブルで、よく似たことを言われて いつも責められている私のグチと思ってください。
すいません。
- [15] ロッド - 2005/04/16 00:26
- 今、県立図書館から「カラー版ハッブル望遠鏡の宇宙遺産;岩波新書・全3巻」を借りています。非常に良い本です。安いですし、おすすめです。
恥ずかしながら、私はこれまでハッブル宇宙望遠鏡については断片的にしか知りませんでした。あまり関心が無かったのです。まるで別世界の、あまりに進んだテクノロジーにはついて行けないものがあります。当時は天文から遠ざかっていた時期でもありますし。しかし、やっぱり素晴らしいです。
nullテストは私はやったことありませんが、完璧な無収差光学系を作るときには便利なテストです。タカハシのMTシリーズはnullテストで製作されていたと、月刊天文に記載があったような記憶があります。しかし、高価な治具が必要なのでアマチュア向きには苦しいです。例えば高精度穴開き平面鏡とかが必要だったりします。そういう治具があればフーコーテストは大変優れた敏感なテスト法です。研磨すべき場所が立体的にわかるので作業しやすいです。
しかし、そのテストの際のセッティングをわずかに間違えただけで、苦労して完璧な研磨を達成したにもかかわらず、足元からすくわれた感じなので、関係者の落胆は大きかったでしょうね。補正レンズを挿入すると、原さんおっしゃるように、紫外線透過率が下がるなど、せっかくの反射鏡の利点が損なわれてしまいます。それにしても15年以上も、よく働いてくれました。故障だらけだとのことですが、今後も何年か稼動できれば素晴らしいと思います。
ガラクマさんへ。最後に、話が落ちますが、ダウエルの光学系を補正するレンズはシュミットレンズを1600枚も重ねたぐらいの、物凄い非球面にしなければなりません。ジーク西田さんの情報によれば中心と周辺で15mmもピントが違うほどの収差量(正規の1600倍とか!)ですから、ハンパではありません。ホントにどうやってあんなに凄い非球面鏡を作ったのだろう?それが知りたいくらいです。
- [16]
削除 - 2006/06/26 07:09
管理者により削除されました
- [17] ガラクマ(管理人) - 2006/06/26 23:41
- みなさんご存知だと思いますが、ちょっと壊れちゃったようですね。しかし、延命化を狙っているようでいい方向です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060625-00000038-kyodo-soci
無知ですいません。調べたら分かるのかもしれませんが、疑問が湧いてきました。向けて追尾するのは、どうやるんでしょう?
向けるのはできそうですが、追尾するのはすごく難しそうに思います。
地上からのアシストがあるんでしょうか?それともハッブルが機能として持っているんでしょうか?
- [18] コメト(^0^) - 2006/06/27 02:49
- 胴体?中央付近の両側に付いてる2つの大型の地球ゴマみたいなジャイロを回転させて
向きを変えるそうです。
2つのジャイロの回転方向の反作用をうまくコントロールして自由自在に向きを変える
ことは変えたとして、停止もその機能で出来たとして、わずかな鏡筒?のブレはどうやっ
てコントロールするのでしょう?
そのそもそんなブレなど発生しないのか、それとも微動出来るのか。。。私も疑問?
それでは回答になってないなぁ。。(°°;)ジークさん助けて!他の方でも可ですガ。。。
- [19]
削除 - 2006/06/27 10:30
管理者により削除されました
- [20] 猫洞 - 2006/06/27 12:02
- Fine Guidance Systemというのでガイド星にロックするそうです。
http://hubblesite.org/sci.d.tech/nuts_.and._bolts/instruments/fgs/
- [21] ジーク - 2006/06/27 21:29
- 深宇宙天体を撮影する場合は,慣性指向ですので,一定の方向に向いたままで(地球の周りを)飛翔すればよいので,追尾という感じではないですが,原理的には,HSTも地上の望遠鏡でガイドチップ付きの冷却CCDカメラで自動追尾するのと似たようなものです.アクチュエータが架台のモータでなく,リアクションホイール(反動輪)であることが違うくらいです.
基本的には,ジャイロの情報に基づいて慣性系に対する回転速度がゼロになるように制御し,それだけではドリフトするのでガイドチップでの計測で補正するというイメージで捉えていただければヨロシイかと思います.
なお,撮像する天体を変更するときのように大きな姿勢変更を行うときには,固定のスタートラッカ(視野内の星の並びから,天球のどちらに向いているかを識別するセンサ:望遠レンズ付きのデジカメに星図の情報を持った計算機を繋いだような構成)からの姿勢角度情報を使用します.
- [22] ガラクマ(管理人) - 2006/06/27 23:10
- コメトさん。猫洞さん。ジークさん。ありがとうございます。
下手にサイトを探していくより、よっぽど生きた情報が得られ、みなさんに甘えることしきり。申し訳ありません。
特にジークさんの解説で、私がおバカだったことがわかりました。
衛星は地球の周りを回りながら、地球も公転するので合わせて、微妙にずれるイメージがあったんですが、無限遠に対しては固定できるんでした。
お恥ずかしい。
ただ、飛翔によって星星の相対位置がずれる程の露出をすれば別ですが、さすが無いですよね。
話は大きく横道ですが、猫洞さんのサイトを見て接眼部に付けれるオフアキシスガイド&MDユニットできないものかと考えます。
HSTのように2星を捉え、演算し、X、Y、Θの3軸で接眼部のみ動かせれば、精度が少々悪かろうが、極軸ずれていようが、下手すりゃ経緯台を使っても、またどんなカメラ、望遠鏡に取り付けようとも一定時間ガイドができる夢のオートガイダーっ。
ま〜。小さなマーケットなんでお安くはできないでしょうが・・
- [23] ひぽぽたます - 2006/06/28 13:43
- ガラクマ様
最後のお話しの内容、θだけは、ミードのフィールドデロケーターで実現しているのですが、精度はどうなのでしょうか?FDが実用レベルに達する程、精度が良ければ赤道儀は絶滅しているはずなので、まだまだ実用には遠い・・という事でしょうか?確か、ロシアの6m望遠鏡は経緯台との事。これも追尾時には、接眼部が回る仕組みなのでしょうか?
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