ミザール   ニュー アポロ型              

 1970年当時、眼鏡屋の店先のミザールはH-100型か、このニューアポロ型。買うのはH-100型かもしれませんが、かっこよくて憧れるのはこのニューアポロ型だったはず。圧倒的な存在感のカイザー・CX-150が出るまでは、ショーウインドーを飾る天文小僧憧れの望遠鏡。見え方も明らかに6cmを超えたもの。
この口径、焦点距離もミザールオリジナル。ミザールを代表する1台です。


 憧れのニューアポロをゲット。D=68mm、Fl=1000mmはバランスがとれたスタイル。これが日本の屈折赤道儀という形をしております。
アストロ、カートン、ミザール(日野金属)、ビクセン(光友社)、タカハシがまだ名が売れていない頃、群雄割拠のめがね屋さんのショールーム。どうどうとしたスタイルは圧倒的でした。
 私のは6倍ファインダーの後期型。10倍、8倍大型ファインダーのは特に子供にアピール度抜群(カッコばっかりで、使いにくいことは後ほど知りました)。

 赤道儀は、好き嫌いあります。私は形は好きでしたが、あのチリメン仕上げが今ひとつ好きになれませんでした。ウォーム歯数120枚もライバルにちょっと負けておりました。ただ、口径68mmは凄いアピールで、8cmは買えなくても6cmより大きい口径ってのが、日野金属さんの狙いと分かっているものの、時代のニーズだったと思います。タカハシ65mmも影響あったはずと思います。
 箱はダンボール、一般的なもので普通です。ただ、赤道儀の詰め方が分かりません。確かにバンドの形がありますが、そこに赤道儀がうまく入りません。些細なことですが、正しい入れ方を知りたいものです。

 各部詳細

ファインダー ファインダーは例の30mmですが、私のは6×。10倍、8倍と大きく違うのはアイピース。同じラムスデンではありますが、6倍は35度くらい。10倍、8倍は30度もないようです。
アイピース作りも大きく違い、抜け止め付き金属スリーブとプラ製の違いがあります。サイズは24.5mmです。
 ただ、単純に鏡筒でレンズを挟み込む方式は、ちょっと絞め過ぎが心配です。
 セルは光軸修正付きの立派なものです。ただ有効径は実測66.5mmです。68mmはレンズ径だったのでしょうか?。まあ、誤差ということで、目をつぶっておきましょう。。
レンズ自体は一級品。定評にそぐわずよく見えます。詳しく見比べたことがありませんが、SP、AR赤道儀に乗った80年代以降のものと、このニューアポロでは同じ68mmでも、見え方が違うとのことです。ビクセンのポラリスでも聞いたことがありますが、70年代のほうがよく見えるらしいです。レンズ職人の違いも噂を聞きました。
 アポロ型の室内保管方法(?)の写真はちょっと不思議でした。三角板を外すのも面倒なのにメリットあるのだろうか?と疑問でした。
ニューアポロでは紹介が無かったので、やってみようと思いましたが、三脚止めボルトが貫通ではなく、三脚に取り付けたまま差し込むタイプです。しょうがないし、三角板をを外すのも面倒なので、赤道儀のみを裏に止めようとしましたが、テーパーは入っているようでできませんでした。
 三脚は普通ですが、塗りはチョット不思議な色です。

カタログ

 ミザールさんの了解を得ましたので、大手を振って公開いたします。直接会社からお借りしたものもあります。
高度成長期。値段の上昇も凄いです。

1969 1973 1974 1975 1977
値段の付け方難しかったでしょうね。旧アポロは口径60mmで29,900円。34500円は口径UPで当然とは思いますが、H-100を32,000円に設定しておりましたので、H-100に流れた人も多かったと思います。ただ、憧れはニューアポロだったはずです。 アイピースK18mmがおなじみのK20mmに変更になりました。値段は4年で10,500円UPです。分解能:1.85”は計算上の1.71”と違います。実測だったら凄いです。分かりません。 値段UP、1年で1万円は凄いです。高度成長期インフレ気味の時代でしょうか。
分解能の表記が1.85”から1.71”に変わっております。
写真を変えてます。かっこよく見せたいアレンジでしょうか。 ガイディングスコープの陰が付きました。ファインダーも変わっております。ドロチューブの説明が加わっておりますが、実物は変わっては無いはずです。
旧アポロ
口径は60mmでした。赤道儀も違います。 口径60mm屈折赤道儀はアポロ型がニューアポロになった後に10年ほど存在しませんでしたが、後にクロノス型と命名され再販されました。 輸出用ニューアポロの広告です。名前がバタ臭く似合っております。
皆さんからの情報 古スコでみなさんから頂いた貴重な情報。こちらにもUP。ありがとうございました。   2007.02.12
底抜けさん    2007.02.08 上板2丁目さん    2007.02.08 minoruさん  2007.02.11
<底抜けさん>  ..一部省略

地元のデパートの眼鏡売り場のひな壇に君臨していたのを良く覚えています。
ただ価格が微妙だったので私もHー100に流れた人間の一人です(笑)
ミザールの68mm屈折は1980年前半ごろにK形経緯台に積まれたK-68Mや少しだけFが明るいK-68SRなんてのもありました。ファインダーが明るいものに換装されてます。
画像は某オークションで手に入れた手持ちのニューアポロですが、
管理人様のとはフードの長さや8倍ファインダ、ピントノブなどが若干違います。あれやこれやと調べてみましたが年代は不明です。
キャップやセル、ドローチューブ付近のちりめん塗装を考えると比較的近い年代の筒なのかも知れません。
もし機会があれば、わしの間抜け赤道儀に管理人様のと2本並べて見比べてみたいものです。


文責:底抜け
<上板2丁目さん>

ニューアポロとくれば黙っていられませんね。この筒いつの間にか4本所有してました。
底抜けさんの筒は初期型と思われます。ドローチューブ繰り出しノブがアルミムクの削り出し(赤道儀の微動ノブも同じ)です。後期になると成型品にメッキとなります。ファインダーも小型になってます。
赤道儀は赤緯微動ハンドルが初期型では筒に対して90度で手が届きにくい構造でしたが後期型では接眼側に改良されてます。
あと、初期型は鏡筒の中間絞りが前にあり対物口径がけられているので、接眼側に押して移動すると68mmの口径が生きます。
このことは天ガのテストレポートで 故冨田弘一郎氏が指摘して後に、改良が加えられた物です。
70年台の前後ではあまり性能差は感じません、V社の90mm×1000と比較してみたところ明るさ以外はこの68mm×1000のほうが優っているようでした。特に色収差はほとんど感じません。
持つなら冨田氏がA級のレンズと絶賛した初期型でしょう。
<minoruさん>
ニューアポロ(初代?)とH-100(2代目?)です。
よく見ると赤道儀が違ってます。三脚架台部が2代目になって取り外し式に変わってます。