2009.7.22 トカラ日蝕
日蝕ツアー・上海
日程 7/21(火)  8:00白鳥倉庫集合、13:40関空発/15:30上海着、観測地(金山競技場)下見して隣接のRAMADAホテル泊
7/22(水)  7:45〜観測準備、8:20観測開始、(最大食9:39:19)、10:30頃土砂降りの雨で撤収
 昼から上海に帰り食事、ショッピング、夕食後上海ナイトクルーズ
7/23(木)  6:15ホテル出発、9:35上海発/13:00頃関空着、17:00頃我家着

準備

1.まずはツアー選び

 毎度の家族旅行だと大手を振って行けるのだが、妻は仕事(もちろん私もだが・・)、娘達は大会前で部活を休みたくないとのこと、唯一可能性があった息子も、試験とか。こりゃ困ったもので、我家からの公的(?)資金の支出は期待できない。
 さてコスト優先のツアー選びを開始したのは2008年押迫った頃。だいたい日本国内にこだわって40万円近くの出費も、安く行けそうで結局トータルで高くつきそうな個人手配は論外。
休みも最小、23日中には帰ってこないといけない。
1月かかって13万円を上限に3つ程選び、仮予約。そこまででだいぶん疲れてしまった。最終的には83,000円の日本旅行のツアー。キャンセル待ちのはずが最終的に凄く順番前のほう。どんだけキャンセル?

次にこだわりの500円貯金開始。娘達から、なぜ500円に拘る?と罵られながらも、男は「拘りが大事」とか適当に答えながら、2月から開始。10万円貯めるのに500円玉200個は必要。200日無いのに。100円のものを買うのにも1000円札、750円のものを買うのに1250円。約150日で120個を貯めた。なかなかである。残りはガラクマ商会から。
親しいお2人も同行が決まり、準備は、旅行好きには旅行と同じくらい楽しいレシピーではある。
しゃんはい君  

2.次にウチワ作り?

 なぜに?と言われても・・・
だいたいウチワは応援グッズでも有るわけだし、とか、別に言い訳するつもりは無く、単に作りたかったから、レトロ望遠鏡丸亀ウチワ2号は、トカラ日蝕記念版として、見事完成しました。
著作権の問題もビクセンさんのご協力を頂き、たいへん感謝いたしております。

ただ、柄のタイタン1号からして自己満足の賜物で、200本作ったのですが現在でも1/4も処理できてない有様。まあ、高いものでもないので気長にいきますが。


<しまった! これを売り出したら良かった。>  ⇒
 機材の事前調整の為、太陽のほうを長い間見ていると、顔がほてってモウロウとなってきました。
そこで、気がつきました!顔を覆う。うちわとして涼む。もちろん太陽メガネとして使う。の一挙3機能を持ったこれぞ「日蝕用ウチワ」
一月前に気がついたら大ヒット?

3.やっと機材選び

 PentaED75HFはすぐ決まったのですが、撮影機材考えました。結局ダイヤモンドリングの発生〜消滅をビデオで撮りたいと、(お金も無いし)ケンコーの安いセミハイビジョンビデオカメラを買いました。
 ただ、なかなか取り付け金具の製作とコリメートアイピースの選択に時間かかりました。取付金具作ってみると、ビデオのレンズとアイピースの距離が近くとれず、アイピースを換えてみても視野が蹴られてしまいます。そこで接着剤で取り付けたT2→T1アダプタの不要のT1ネジをビデオレンズの先が入るようにヤスリで1週間かけて少しづつ広げました。
 アイピースも当初はペンタのズームアイピースを予定しておりましたが、アイリリーフがさほど大きくないレンズで蹴られます。TeleVueもMEADもダメでした。ビクセンPL20mmがギリギリで蹴られず入ることが分りましたが、ビデオにもズームが無いので大きさ変えれません。
 直前に気がついたのがケンコーのPL25mm。蹴られません。少し離してもOKです。ってことで、間隔で倍率調整ができますので最適です。なかなか侮る無かれチャイナ・ケンコー。


ただ、本番で一番信頼できたのは、オリンパスE500、300mmズームの一眼デジカメでした。もちろん75EDHFで動画もちゃんと撮れたのですが僅かな雲間に飛びついたのは、こちらでした。

いざ、本番

観測地は上海市街から南に50km、金山の陸上競技場。宿泊のRAMADAホテルからすぐ。スチュエーションは最高?だが、一番の問題はこの天気。
日蝕帯はほとんど天気悪いらしいが、何かの祟りだろうか。

朝一持ち出したカメラがすぐ曇る湿度100% ホテルも日蝕一色 観測場所の陸上競技場はまったく問題なし。

天気が全て

天気予報どおり、曇り時々雨。それでもめげずに撮影開始。雲を通し、時々見える太陽を拾っていく。

皆既は見れなかったけど、皆既の時の暗さにびっくり。ヘッドランプが要る。星がばっちり見えるとは聞いていたが、凄い!。みなの歓声がこだまする。神を感じました。
↓この間、ほんの1分程度。みるみる暗くなり、真っ暗になったと思ったら、皆既開けと同時にまたみるみる明るくなる。

これでも、十分暗いが、まだまだ電気は不要 おお〜っと歓声が上がる まったく真っ暗
(ビデオカメラのナイトモードで撮影)

皆既(第3接触)後10分ほど後から突然の大雨。これも、何か神を感じてしまう。


あとは観光

ちょっと力が抜けた観測後、昼からは観光。万博前で急ピッチに変貌する上海を堪能。人口1800万人超の世界一の大都市は、世界一のエネルギーに満ちた大都市であることを感じた。

中国旅行は3回目、毎度のこと食べきれない量のご馳走が次々運ばれてくる。食べ過ぎになる。 観光地を散策すれば、「社長。社長!ローレックス1000円、グッチ1000円!」って、おっさん、お姐さんがついて来る。 万博まであと数ヶ月。これで間に合うのだろうか。凄く広く、凄い量の工事機器。凄いパワーを感じる。

世界一?の夜景


世界一ののっぽビル「森ビル」(後ろの青いシルエット)に電波塔。アジア一、いや世界一と中国人は言う。
確かに東京よりははるかに大きい。


ああ。疲れた。

でも、面白かった。次は2012年の日本での金環食。同じ年のオーストラリアの皆既日食も行きたいな〜。
お金貯めないと・・・と。それより休みが取れなさそう。