ケンコー TA-1200
ケンコーの1970年前後、小学生羨望のモデルです。
高級とかとは程遠いですが、とりあえず焦点距離1200mmの長さが、どうだ!と言わんばかりです。
木箱も、子供心をくすぐります。
最近。望遠鏡は増えていくんですが、じっくり見るのは後にしようと、なかなか整理だできておりません。
 それではいけないと、今回はゲット直後にHP、UPをいたします。

 時代はムーンライト型9800円の頃、同じカタログに33,000円で載っていたモデルです。当時としても、高くは無いモデルですが、廉価狙いのケンコーにしては売れていたかどうかは?でした。
 今回はジャンクでゲット。ファインダー台座などは欠品です。逆に当時のカメラアダプタ、ズームアイピース等の珍しいオプションが付いておりました。

 特徴は何と言ってもD=60mm、Fl=1200mm F=20。
当時はアストロ、五藤光学にも同じスペックのものはありましたが、一番廉価だったと思います。ハッタリ感抜群です。
アストロのものと良く似た、2段ドロチューブです。
筒も仕舞長も短くでき、結果として箱も小さくできます。良くできたものは天頂プリズムとの交換時などはピント合わせもすばやくでき、重宝しておりましたが、軟いヤツは最低です。光軸ずれの要因になります。写真も難しいですね。
 これは、アイピースレベルでは2段目がおじぎしにくい細いですがそこそこ精度のある引き抜き筒を使っておりますが、繰り出し部が精度がありません。残念!
 西村の反射についていたものはさすがの作りでした。
現在まで続いている長寿 経緯台兼用赤道儀です。
他社も使っておりましたが、イメージとしてケンコーの赤道儀っていう思いがありました。問題は多々あるのですが、とりあえず一番安い赤道儀はこれしかなかったかと思います。
赤緯微動のアームの長さをもう数センチ長ければ、もちょっと丈夫になっていたと残念です。

 仕舞い方が箱の内側に貼ってあるのは親切です。輸出も当時はよくしていたんでしょうね。
英語です。
ebayとかでも古いMadeinjapanは良く見ます。
ジャジャーン。木箱です!
中仕切りが、発泡スチロールってのがちょっと残念ですが、外観は大きく立派です。今だと箱のほうが高いかもしれません。

 

(参考) 当時のカタログの一部です。   (.....ケンコーさん。問題あったら言ってくださいね)
 それにしても、TA-(焦点距離)のモデルNoの採り方は辛いものがあります。
同じ焦点距離のモデルが出しにくいです。
カタログは突っ込みどころ多いですが、TA-710は明らかに系列が違うのが分かり興味深いですね。