カートンと言えばこの赤道儀。細めの鏡筒。垢抜けたスタイルがオシャレでした。
カートン6cm屈折赤道儀(その2)
 カートンお得意のスペース型赤道儀のモデル。
カートンが1970年4月号の天文ガイドに新発売を公表して、一般向け天体望遠鏡から撤退するまで約30年間使われてきました。このまま大きくしたような8cmモデルもありました。当時はこの赤道儀と細見(外径60mm)の鏡筒。アリ溝、アリ型のファインダー、太陽投影板、カメラ雲台にチャック式のアイピース固定と、先進のスタイルはバイクで言うとヨーロピアンスタイル?。まとまりすぎて、ちょっと華奢、線が細く見えるマイナスイメージも湧いてくるほどでした。
60C型6cm屈折赤道儀  D=60mm Fl=1000mm
 型式の呼び方はいろいろ。焦点距離とファインダーなどの装備で60A,B,C。後には60EA.EBと言っていたように思います。
それでは、区別できなくてT-635等とかの型式を振っておりました。
赤道儀は外観からは、両軸全周微動のように見えますが赤緯はタンジュントスクリューの部分微動です。スプリングを使ってないので軽く動きます。
ケンコー、パノップなどが使っていたのはスプリングで押すタイプで、赤緯がたいへん弱かったですが、ミザール、カートンはまだ、マシでした。
コメットシーカー 6cm屈折赤道儀  D=60mm Fl=710mm  
 カートンは古いモデルからコメットシーカーというシリーズがありました。これは、そのスペース型赤道儀に乗った80年前後のモデルです。
使ってみてすごく良いです。Fl=900mm、1000mmのモデルに比べて、圧倒的に使いやすいです。三脚も短めで片手で軽々と持てます。像も比較しても短焦点がゆえの色収差他も目立ちません。
 ちなみに私のはクツワという(文房具屋さんに強い)業者さんのコスモ望遠鏡シリーズです。後で知りましたがあちらこちらにOEMモデルがあります。その中ではコスモ光学は大手(?)で、カートンOEMモデルを何台かゲットしました。
ハクバ Sky Star E-1  D=60mm Fl=1000mm 

 数あるカートンOEMモデルで最高と思うのはこのハクバのモデル。知りませんでした。グレーの塗りが美しい。三脚金具も同色の上、
木自体も白っぽく仕上げている(ファインダーが惜しい)。

その他
60EA型6cm屈折赤道儀
D=60mm Fl=900mm
85年頃のモデルです。色がいいです。
ただ、ピントノブとかが大きなプラスチックになったり、
ちょっと安っぽくなってしまいました。
結局、売っちゃいました。
これは、持っておりません。
D=60mmFl=360mm F6でミニロクなのか
口径6cmだからかは知りません。
新しいものでそう欲しいものではありませんが、
試しに覗いてみたい気もします。

XYファインダーが先進です。