古望遠鏡集め、ガラクタマニアライフの原点。これがいいから。のめり込んでしまった。
カートン6cm屈折赤道儀(その1)
 いとこが持っていた憧れのカートン。
眼鏡屋さんのスペーススーパーの垢抜けたかっこよさは子供の私でもセンスの良さを感じました。

62B型6cm屈折赤道儀

 カートン光学は、古いメーカーで経緯台式の望遠鏡を作っておりましたが、1960年代後半にでた屈折赤道儀は素晴らしかった。当時のアマチュアは五藤光学が買えなければ、眼鏡屋さんでアストロ、ミザール、カートンであった。TS,ビクセンはまだまだであった。
木箱に、グレー艶々は五藤光学がお手本でしょうか?。三角板、ファインダーまで同色です。
木箱は良く考えられております。コンパクトに全てを納めます。収納、組立ても難しくありません。
接眼部のアイピース固定はTSと同じチャック式です。36.4mm可です。
スペース60(デラックス)     かっこいい!   1969、1月発売です。
このスペース60シリーズは工夫満載の意欲作です。アリ溝/型のファインダー台座自体、ビクセン/TSに30年先んじております。
その上太陽投影板がファインダーと交換に装着できます。このアイデア素晴らしいです。太陽観測の時、初心者でなくても無意識にうっかりファインダーを覗きたくなります。ファインダーを外すのは安全性を確保するgoodアイデアです。
 接眼部もたいへん凝っております。目盛り付き2段引き出し方式。ファインダーは10倍。ラムスデンですが良質の24.5mmアイピースが外して本体にも流用できる設計です。
赤道儀は62Bよりプラスチック部品が増えてちょっとだけ安っぽくなりました。赤緯軸クランプは、ハンドル位置を手前に持ってくると向こう側に行ってしまうのはいただけません。
 小さい自由雲台が付属しております。
スタンダード(6倍ファインダー/Fl=910mm/一段ドロチューブ)定価29500円、デラックス(10倍ファインダー/Fl=910mm/二段ドロチューブ)定価33000円、カスタム(10倍ファインダー/Fl=1000mm/二段ドロチューブ)定価36000円があったようですが、カスタムはあまり見たことがありません。
ただ、この時すでにピラー脚モデルSPACE-SP60(スペーススーパー60)は新型赤道儀でした。、

 この望遠鏡をたまたま手に入れてから、私の古望遠鏡を始めることになった記念の愛機です。