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屈折の光軸修正の方法

[1] JUNE - 2005/01/19 17:03
屈折で小口径は光軸修正のネジがありませんが、皆さんはどのように修正されていらっしゃるのですか?

[2] ひぽぽたます - 2005/01/20 18:36
う・・・難しいですね。光軸調整の無い屈折望遠鏡は光軸がずれた場合は、メーカー調整・・・しかないかな?レンズの傾き位ならば、レンズをセルごと外してレンズ-鏡筒接触部を研磨して直角を出す、というお手軽法もありますが・・・。Deepな方々のご意見をお聞きしたいものです

[3] コメト(^0^) - 2005/01/20 20:25
一時、「光軸軸修正などいらない」論が某天文誌によりまことしやかに
発表された為、一部のメーカが渡りに船状態で呼応した時期がありました。

しかし、現実には根拠が薄い判定の元に広まった噂だったらしく、じきに
始まった望遠鏡のテストレポートでは『光軸修正などやるべきか?』の
解説のもと、自分自身で必要性を感じた由、載せてました。

まっ、「反射でこれ無しを機械精度が良いなら」としていたので、量産のは
そうでない現状を知ったのでしょうか。屈折ならレンズの傾きが反射より
シビアでない現実が有りますので、今ではかなりのグレードでもこれをやら
ないメーカが増えました。

ですから、今回のひぽさん(略称でゴメンネ)のようなハイアマチュアには
不満足も出て、中には「何とかしたいけどやりようがない?」と思う方が出て
当然と考えます。   (^^;ゞ

実際にここをいじるとなると、レンズの傾き、2枚のレンズの芯合わせ、
その他、平均圧迫、面間距離の均一を取るなど幾つかのハードルをクリア
する必要に迫られ、そのどれもが本来は独立した要素として存在する訳
ですから、全部を満足させる調整はドエライこってす。

望遠鏡メーカにおいてもこんな手間の掛かることはやってない現状と聞き
ましたが、では一体、どうしているんでしょう?
一つは無視出来る調整、例えばレンズの傾きなどは機械加工の精度に依存
させてやらない方法、も一つは自動的に調芯出来る(例えばニ○ン10cm
屈折の自動調芯メカ)構造を採用する方法かと存じます。

反射ならなおのこと反射角2倍の法則やら、視野外周コマの角度依存が強烈
なことがあるので、厳密な調整をして損はない筈です。
しかも移動して使うとなれば振動に対する備えとして、確実な保持を必要と
するのであり、場合によっては現地で対応を迫られることもあります。

一般には機械加工の精度はレンズ精度に劣ると信じられておるようですが、
ことマウンティングのような結合要素を扱う場合には妥協を許さない精度
を作りこむ訳で、頼りになる技術と感じます。

しかるに、どうしてもやってみたい方には以下の方法が目に留まりましたので
以前にご紹介したページ↓にアクセスすることをお薦め致します。
また、実際にこれとは別法でアタックして見事に光軸修正に成功された方が
この板にはおられますので、是非そちらの方から方法などお聞きになっては
いかがかと存じます。
http://jp.y42.photos.yahoo.co.jp/bc/star26312001

[4] JUNE - 2005/01/20 21:31
話が大きくなってしない、すみません。対物レンズ(芯取済として)と接眼レンズの光軸を一致させるということなんですが、対物レンズに修正ネジが無いものでもしっかりと合っているものもあれば、あっていないものもあるのですが・・。
最近は精度が高いのでそれほど心配しなくていいのでしょうか?


[5] ガラクマ(管理人) - 2005/01/20 23:42
 小学生の時、エイコーのスカイレーダー型がでた時、軸外れてもみえるんだと感心したものです。
 もちろん、ハーシェル式やシーフシュピグラー式などは軸外しですし、オフアキシスガイダーとかイメージシフト装置もF数大きいと使えますよね。
 正直、Fの大きい屈折望遠鏡は機械精度でレンズ側での光軸調整不要と考えておりました。
 それより、しょぼいドロチューブが伸ばすと重力でしなってくるほうが気になっておりました。対物レンズとアイピースを平行に保っておれません。私のダウエルの2段引き出し接眼部は、精度悪くて伸ばしたら、明らかに斜めに伸びていきます。特にカメラを取り付けると、月なんか上と下でピントずれます。こりゃ対物レンズではどうしようもありません。困ったものです。。

笠井は対物固定で接眼部の傾きで光軸あわてあったらしいですが、絞りで(わずかに)口径蝕ってたのを指摘されて対物に光軸調整つけたんですよね。

 おっと、いきなし低レベルのカキコ失礼しました。

[6] ロッド - 2005/01/21 00:42
ガラクマさん、低レベルなんて、とんでもない。
すごく参考になるお話でした。たしかに、最近の屈折望遠鏡には光軸修正装置が付いていませんが、合理的な理由があったわけですね。本当に、アイピース側の狂いのほうが問題が深刻です。だいたい、接眼部がちゃんと平行についていない物が多いのですよ。ですから、前に議論白熱した、アイピース取り付け方法をめぐって「スリ割り式が良いか、止めネジ式が良いか、リング式が良いか」という以前の問題だったりします。
 昔の天ガには「シムを入れて直す」と書かれていましたので、興味のある方、70年頃のスリービーチ6cm屈経のテスト記事、ご参照ください。

[7] まる - 2006/04/03 20:25
はじめまして「まる」と申します。
少々逸脱した内容になりますが、御寛恕のほどを。

最近、良さげな望遠鏡を手に入れたのですが、
実際に星を見てみると物凄く負修正。
ロンキー100/inch対恒星でも
外像が樽状なのがはっきりと判ります。
あまりの状態にイキオイにまかせて
レンズの錫箔を取っ払ってしまいました。
でも、替わりになる物が手元にはなく、
とりあえずは紙片を挟んでおりますが、
しっかりと修復するにはどのような物が必要でしょうか?
接着剤も併せて紹介していただけると助かります。

[8] ガラクマ(管理人) - 2006/04/05 21:06
まるさん。初めまして。
なぜに、カキコ頂いてもこのスレが先頭に出てこなかったかは?です。気がつきませんで、申し訳ありません。一応ageっていうことで。

 この件については、私ごときがアドバイスするとお恥ずかしいことになってしまいます。先輩のプロフェッショナルの方々にご意見聞きましょう。

 ちなみに、手持ちのエドモンドオプティックスのカタログを見てみると、紫外線硬化型接着剤でしたらNORLANDの3ccが2625円/10ccが3465円です。紫外線光源が必要ですが、ホームセンターで売っているブラックライトで可能でしょうか?
可視光硬化型でしたら、OPTOKLEB 7980円からです。

昔はバルサムって、顕微鏡のプレパラートにカバーガラスを接着して、(永久?)資料を作ったりするのに簡単に手に入ったような気がします。今もそのルート残ってるのでしょうか??

 錫箔については、以前話題になりましたが、誠報社でシール状のものを売っていたとのことですが、よく知りません。エドモンドのカタログでも見つけられません。

[9] (^0^)コメト - 2006/04/06 01:15
まるさんお初です。
ここのHPのある板に『錫箔が溶けた』と題して何方かが質問されていて、『0.1グラムにも満たない
部品にレスが付き云々・・』の感想を戴いたことがありました。
初めてついでにまだカキコもそんなに多くないので探ってみては如何かと存じます。(不親切でゴメン)
回答にはアルミ箔で代用を薦めたり、金箔の方がいたりでした。↓
http://yumarin7.sakura.ne.jp/2chbbs/mtbbs.cgi?mode=view&no=53&list=all
また、何故に以前から錫箔なのかを皆さんで論じていたような気がします。

レンズの面間隔はレンズ設計では鈍感な量で、多少のことでは影響無しな筈です。
ましてfが長い天体望遠鏡では無関係に近い量かと、、、(ーー;)

レンズ口径が30mm程度なら温度変化にも接着剤が対応してくれるようですが、それ以上では
剥がれる恐れがある。。。とは良く聞く話しです。
素材の変形に合わせて伸びてくれる接着剤も存在するとかですが、ここは錫箔もどき(例えばアルミ箔)
で宜しいのではないかと存じます。 ( ・o・)

[10] IK - 2006/04/06 21:56
はじめまして。「IK」と申します。
私も小さなFの暗い屈折をいくつか持っていまして、光軸修正の出来る屈折のレンズをワザと2°ほどずらして確認したことがあります。さすがに像面湾曲と非点収差で楕円の星像でしたが、僅かな光軸の狂いは球面とコマ収差を補正していますし、そこそこ暗いF値であれば余り気にしなくてもいいのでは、と、気楽に☆見をしています。

[11] ガラクマ(管理人) - 2006/04/06 23:28
IKさん。はじめまして。っというか。どちらかの掲示板でそで擦れ合ったことが、あったかもしれませんね。
よろしくお願いいたします。

 確かにFが大きいものは問題少ないですね。イメージシフト装置でずらせてもF10以上ですと、そこそこ点に見え、気になりません。

 一番の問題は、フリントとクラウンの2枚のレンズの光軸ずれ(←芯ずれ)では、ないでしょうか。ちょっとずらせると、大きく見え味が変わるという話を聞きます。カタカタレンズが踊るガラクタ望遠鏡の見え味も、見えるかどうかは、そこが利いているように思います。

 まるさんのカキコで、またいろいろ考えてしまいます。

 まず、錫箔って邪魔ですよね。回折による影響も、シュミレーションではバカにならない光条になるようです。ニュートンの斜鏡サポーターと同じです。
 物性として 塗ると自分で均一な厚さになる物質(塗料)があります。レンズの周辺部(セルの影になる部分)に塗って挟むと錫箔の替わりにならないのでしょうか?

 そんでもって、コーティングが良くなったせいでしょうか?貼りあわせてるのかどうか分かりにくくなってしまっております。
BORGって張り合わせでしたっけ?。ロンキーでメタメタな評価は、その辺が影響してるのでしょうか?
 フジノン15cmも分解して驚きました。2枚のレンズ間が5mm以上開いてました。
エアースペースアクロはセルを絞めるときの、ねじれによる芯ずれが起こらないか心配です。ネジで押さえるかぎりは、ストレスが一様になりにくいように思えます。

[12] まる - 2006/04/07 07:12
皆様、ご回答有難う御座います。
錫箔の無い状態で今一度検証してみましたら、
球面収差は多少は改善された様な気もしますが、
今度は色収差が増大して…
いずれにせよシャープ感に欠ける鏡筒でした。
まぁサブのサブ鏡筒ですから、このままでもいいかな?
手をかけてしまった以上、これも愛機として使用していきたいと思っています。


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